No.52 ページ5
「俺だって
ヒーローに…！！」
そう言った轟の顔はどこか悲しげだったが、
清々しそうに笑っていた。
その笑顔は年相応で青海も自然と口角を上げた。
「焦凍ォオオオ！！！
やっと己を受け入れたか！！
そうだ！！良いぞ！！
ここからがお前の始まり！！
俺の血をもって俺を超えて行き…
俺の野望をお前が果たせ！！」
だが、それは轟の父である
No.2ヒーロー・エンデヴァーにより消え、
青海は自分の子供を道具のように扱うエンデヴァーを睨みつけた。
「は、青海ちゃん、なんや顔が怖いよ…？」
「ああ、ごめん。
ちょっとあのクソ炎に腹が立った。」
(((クソ！！？)))
そんな観客たちの言葉はお構い無しに
緑谷と轟が最後というように構えれば
青海は慌てて観客席の前列まで降り“個性”を発動させた。
「(まずい…！！)」
その間にセメントスとミッドナイトが
試合を止めようとするもそれは無意味であり
辺りは眩い光と爆風に包まれた…
WHAKOOOOM
「何コレェエ……って…え？」
「ま、間に合った……」
大規模な爆発だったが、
それは青海の障壁により
観客席まで爆風が来ることはなかった…
『何今の…
おまえのクラス何なの……
十文字ちゃんもよく防げたな…』
『散々冷やされた空気が
瞬間的に熱され膨張したんだ。』
そして_____
「緑谷くん……場外
轟くん_____…三回戦進出！！」
結果、緑谷が場外へ出て
轟が勝利した。
「…(まったく…酷い怪我じゃない…)」
「緑谷の奴、
煽っといてやられちまったよ…」
「策があったわけでもなく、
ただ挑発しただけ？」
「轟に勝ちたかったのか負けたかったのか…」
「何にせよ、恐ろしいパワーだぜありゃ……」
「気迫は買う」
「騎馬戦までは
面白い奴だと思ったんだがなァ」
勝敗がついた途端、
批判にも似た声が聞こえたが…
パチパチパチ
「「「！」」」
それは青海の拍手によって全て消えた。
「良いバトルだったわ！(パチパチパチ」
「青海ちゃん…
っ…(パチパチパチ」
「見事だったぞ！！(パチパチパチ」
続いて麗日と飯田…そして爆豪を除く1-A…
やがて観客席全体は拍手喝采で包まれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スート(プロフ) - ちかぱさん» コメントありがとうございます！93からズレていたようです…直しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2020年2月25日 9時) (
レス) id: 1c1bb3d8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - お話の93話がないですよ。 (2020年2月24日 23時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
