No.80 ページ33
客として来たのは
保須警察署の署長で
その顔は…犬だった…
「犬さん！？」
「久しぶりだワンね、青海ちゃん。」
「お、お久しぶりです、犬さん…
あ、今は面構署長か…」
「面構！！
署…署長！？」
「掛けたままで結構だワン」
「(相変わらず語尾と声が一致しない…)」
「君たちがヒーロー殺しを仕留めた
雄英生徒だワンね。」
(署長がわざわざ…何だ？)
(ワン…！！)
「ヒーロー殺しだが…
火傷に骨折となかなかの重症で
現在知力中だワン。
超常黎明期…
警察は統率と規格を重要視し、
“個性”を“武”に用いない事とした。
まぁ、もちろん例外はある。」
「「……」」
「そしてヒーローはその“穴”を埋める形で
台頭してきた職だワン。
個人の武力行使…
容易に人を殺められる力。
本来なら糾弾されて、
然るべきこれらが公に認められているのは
先人たちがモラルやルールをしっかり遵守してきたからなんだワン。
資格未取得者が保護管理者の指示なく
“個性”で危害を加えたこと。
たとえ相手がヒーロー殺しであろうとも
これは立派な規則違反だワン。
君たち三名及びプロヒーロー
エンデヴァー、マニュアル、グラントリノ。
この六名には厳正な処分を下されなければならない。」
「十文字さんは…？」
「青海ちゃんは元々刃武刑事の指示のもと、
“個性”発動の許可を貰って戦いに出たから
ギリギリセーフだワン。
ただ、心配はかけて欲しくないワンね。」
「すみません…
今度お詫びのお菓子持っていきますね」
「楽しみにしてるワン。
さて、話の続きだワンが…
以上が____…警察としての意見。」
「「「！？」」」
「で、処分云々は
あくまで“公表すれば”の話だワン。
公表すれば世論は君らを誉め称えるだろうが
処罰はまぬがれない。
一方で汚い話、公表しない場合、
ヒーロー殺しの火傷痕から
エンデヴァーを功労者として擁立してしまえるワン。
幸い目撃者は極めて限られている。
この違反は、ここで握り潰せるんだワン。
だが、君たちの“英断”と“功績”も
誰にも知られることはない。
どっちがいい！？
一人の人間としては…
前途ある若者の“偉大なる過ち”に
“ケチ”をつけさせたくないんだワン！？」
「「「……
よろしく…お願いします」」」
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スート(プロフ) - ちかぱさん» コメントありがとうございます！93からズレていたようです…直しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2020年2月25日 9時) (
レス) id: 1c1bb3d8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - お話の93話がないですよ。 (2020年2月24日 23時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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