No.71 ページ24
『備さん！
着替え終わりました！』
「OK！
じゃあ開けるよ？」
ガチャッと扉を開ければ
スーツに身を纏った青海がおり
刃武は思わず感嘆を漏らした。
「似合ってるね、高校生とは思えないよ！
さぁ、その姿を皆に見せに行こうか！」
「はい！」
「あ、それと私のことは
刃武刑事、もしくは備刑事と呼ぶこと。
立場上、一応あなたの上司に当たるから
その辺はきっちりしてね」
「はい、わかりました！
備刑事！」
「んん！合格！
さぁ、気を取り直して行こうか！」
職場体験初日。
厳格な父の部下たちは皆優しく、
そして時に厳しく接しられ
青海がそこに溶け込むまでそう時間はかからなかった。
刃武と克人が世話係として
仕事の一連を頭に叩き込み仕事へと励んだ。
その表情はどこか生き生きとしていて
克人も思わず笑みを溢した。
「青海ちゃん」
「備刑事、どうかしましたか？」
「あなたはヒーロー科に入ってるから
一応ヒーロー活動について教えるね。」
「！はい！お願いします！」
「ヒーローは国からお給金を貰ってるから
一応公務員にはなるんだけど
成り立ちから公務員とは著しく異なるんだ。
まず実務は基本的、犯罪の取り締まり。
時間発生時は私たち警察から応援要請を受け
地区ごとに一括で来る。
逮捕協力や人命救助などの貢献度の申告。
そして専門機関の調査を経てお給金が振り込まれる仕組みだよ。
もちろん、ヒーローには
逮捕や刑罰を行使する権限はない。
あとは…要るかどうかはわからないけど
“副業”が許されてるんだ。
当時は結構揉めたんだけど、
市民からの人気だとか需要とかに後押しされた名残として許されてる。
…ザッと説明するとこんな感じ。
犯罪の取り締まりは…そうだね、
現在でいう“ヒーロー殺し”が良い例かな」
「！ヒーロー殺し…」
「その様子だと知ってるようだね。
ヒーロー殺し“ステイン”は
東京の保須市に頻繁に現れている。
私は明日から
保須の周辺を捜査するんだけど、
一緒に来る？」
「！……是非。
(飯田くんの事も気がかりだし、
様子を見に行く絶好のチャンスだわ)」
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スート(プロフ) - ちかぱさん» コメントありがとうございます！93からズレていたようです…直しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2020年2月25日 9時) (
レス) id: 1c1bb3d8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - お話の93話がないですよ。 (2020年2月24日 23時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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