GOT7? ...I GOT7!

僕じゃないなら ページ46

.






今日も朝が来た。

あれ程願ったのにどうして

時間は過ぎ去っていくばかりなんだろう。

通り過ぎていくばかりの時間が、僕には恋しい。








時間さえ掴めない僕は

一体誰の手を掴めばいいんだろう。

僕はまだ答えに出来なくて

重くなった身体を起こしてリビングへ向かった。








水を飲んでも、渇いた僕の喉しか潤せない。

雑念を振り解きたくてシャワーを浴びても

結局何も洗い流せない。

風呂から出たらまた突然開いた扉。









Jr.「そんなに悩むなら...もう僕にすれば?

　 僕ならヒョンみたいに、悩ませたりしないよ。」









今は、会いたくなかった。

僕を悩ませる言葉。









「まだ僕、使ってるんだけど。」









冷たいフリ。これ以上惑わされるのが恐くて

僕の中を掻き乱されるのが恐くて、そんなフリばかり。









Jr.「ヌナは何を迷ってる?

　 どうして自分の心に正直にならないの?

　 ヌナはバカなんでしょ?

　 だから簡単な答えなのに、そんな深刻に考えるんだ。」









君の...言う通りだよ。ジニョン。

僕は一体、何を迷ってるんだろう?

マークとジニョンを天秤に掛けて

ジャクソンやジェボムだって...。








僕は恋をするのが怖いの?

僕は人を愛するのが怖いの?

どうなの? 分かんないよ。

何を恐れて、今僕は此処にいる?








本当は何処かで気付いてる。








まだ少し濡れた髪の、僕に近寄る君の影。

避け切れた筈なのに、避けなかった。

曖昧で身勝手な僕の心は、僕も君も困らせるね。







壁に押しつけられた身体。

僕の身体はいつも簡単に何もかも奪われる。








また重なった唇。

どうしてこんな簡単に奪われる?

嫌なら抵抗も出来るのに

そんなに強くない力で握られてる腕なのに

嫌じゃないから抵抗も出来なくて

僕はまた君に、酷いことをしてるんだ。









Jr.「...なんでそうなの?
　
　 ヌナはホントに分かってない。

　 僕の気持ちもヒョンの気持ちも...

　 ヌナは何も分かってない。

　 ヌナがそうなら... 僕はどうすればいいの?」









離れた唇が、僕に痛い言葉を降らす。

僕の曖昧な態度が、どれだけ皆を傷付けてるのか。









Jr.「...僕じゃないなら、もっと嫌がってよ。

　 もう期待なんてさせないでよ...。」









.

違う→←明日が来なければ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す