GOT7? ...I GOT7!

俺にすれば? ページ31

少し眠れば、すぐ朝が来た。

二人を起こさないように部屋を出た。







目を醒ます為にシャワーでも浴びようか。

そう思ってバスルームへ向かい、一枚一枚脱ぎ捨てた服。

頭から全身に降らせるシャワーは

いつだって、気持ちがいい。

さっぱりして風呂から上がり、タオルで水気を拭いた。

一枚一枚身に纏う服、いつも通り少年のような格好。

女らしさなんて微塵の欠片もない。

そして一番最後にTシャツに腕を通した時...

閉めた筈だったバスルームの扉が開いた。









振り返ったまま固まった僕達。









「...何?」








僕がそう声を掛けたのは








JK「やっぱりAは...」









ジャクソン?

何だよ。何してるんだよ、其処で。









「僕が何?」









まだ濡れた髪から水が

一滴また一滴と落ち

床に水溜まりを作っていく。









JK「Aはマークばかり見つめてる。」









...ジャクソン?









JK「だから俺の視線に気付かない。

　 いや... 気付かないフリかな。」









「...ジャクソン? 何言って...」









JK「どうして...マークなの? 俺でもいいじゃん。」









「...ジャクソン?」









そう言って少しずつ近付いてくる君を

初めて怖いと思った。

だってこんなの... 僕の知ってるジャクソンじゃない。









壁に追い詰められた僕。逃げ場はくれなかった。

壁とジャクソンの間に閉じ込められた僕。

どうしてこうなったのか分からない。

ねぇ、ジャクソン。









JK「どうしてそんなに嘘が下手なの?

　 だからもう分かっちゃうじゃん。

　 だからもう痛いじゃん。俺の胸。

　 本当におまえは... ねぇ、どうして。」









戸惑う僕を余所に続く言葉。

今、目の前にいる君は... 本当にあのジャクソン?

違う。だって僕知らない。








突然近付いた君の顔...。

逃げられないまま重なった二つの唇。









JK「...もう俺にすれば?」









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