GOT7? ...I GOT7!

必要だから ページ14

MARK SIDE





ジニョンの言葉が正論過ぎて

反論も出来なかった。







このままじゃ、いずれ君は

僕じゃない他の誰かのモノになってしまうね。

そんなの嫌だ。でも、このままじゃ

君はどんどん僕から離れていってしまうね。







どうして... こんなに痛いんだろう?

なんでこんなに苦しいんだろう。

僕は、君のせいで。









_______









暫くして皆が起きてきた。

また始まった。騒がしい僕らの日常。







ジニョンやマークの視線を時に感じても

何もなかったフリをした。







いつものように練習が始まった。

今練習してるのはGOT7のデビュー曲。

内容はモテモテの男の子の気持ち、らしい。

僕とは程遠い世界過ぎて、歌うのが恥ずかしいけど

ダンスは気に入ってる。







Girls Girls Girls ...♪♬







夜まで練習は続いた。

宿舎に帰って、やっと夕食。

でも夕方と言える時間はとっくに過ぎてる。

苦手なキムチを、避けて食べる。





JB「キムチ食べないの?」





「僕、辛いの嫌いなんだ。」




Jr.「じゃあ、僕が食べます。」





そう言ってジニョンは

僕の皿からキムチを取って食べた。






有り難いけど、朝の出来事を思い出して少し気まずい。

ジニョンはそんなこと、全く気にしてないようだけど。








暫くして、皆部屋に戻った。








今日はもう

ジニョンのこと何も、考えたくなかった。









まだ眠るには少し早くて、布団に寝転がった。







たった数日で

皆とこんなに仲良くなれてる理由って何だろう?

僕、相当な人見知りな筈なのに。

凄く疲れていた僕は、こんな独り言を吐いた。









「僕って、本当に必要なのかな?」








突然こんなこと言い出して、おかしいよね。

分かってる。分かってるんだけど。








MK「必要だから、此処に居るんでしょ?」








僕の話なんて聞いてなさそうだったマークが

いつもより冷めた声で、そう言った。









JK「俺も、今の方がもっと楽しい。」









正直、自信がなくなっていた。

でもそんな僕に、二人は優しかった。








ダメだよ。そんな優しい言葉。

僕が、弱くなるから。

僕が、泣きたくなるから。









.

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