Blue ページ10
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先日会ったのは休日だったけど、今回は平日になった。
[悪いけど、スーツで行かせてね]
ジェヒョンも普段は社会人として働いているんだな、当たり前と言えば当たり前の事実だけど。
彼の雰囲気や佇まいはどこかの国の王子様とか、実は有名な財閥のご子息、って言われた方がしっくりきてしまうから。
[ジェヒョンが嫌じゃなければ、職場の最寄りでごはんにする？]
[お言葉に甘えます]
スーツって行ってたし、私もラフな格好じゃない方が良いかな。なんて、ジェヒョンの隣に並ぶ自分を想像している私は、十分恋をしていた。
どれだけ否定したって、こればかりはどうしようもなかった。
底なしの沼みたいな相手、私には到底かないそうにもないけれど。
だけど、最初から負けを認めるのも嫌だった。
何故かはわからないけれど、私はジェヒョンを簡単に諦められそうにもないし、何より諦めたくなかった。
私の全てが絶対にジェヒョンだ！って言ってる気がする。
なんて、今どき女子高生でもこんな恋愛を正当化するようなしょうもないポエムみたいなの思いつかない。
自嘲気味に鏡の自分に笑えば、そろそろ出発の時間だった。
ジェヒョンの職場の最寄りには、以前ユリと一緒に行ったことがある。
あの時は確か、ユリの彼氏のドヨンさんが忘れ物をしたとかで届けに行ったんだっけ。
もうすぐ結婚する予定の彼女と、どうしようもない相手にのめり込んでいる自分を比較して、たとえようのない気持ちになった。
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凛樹(プロフ) - 優。さん» 励みになるコメントありがとうございます。これからも頑張りますね⭐️ (3月14日 12時) (
レス) id: 166a2c7c26 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - ジェヒョンの魅力的なところが細やかに表現されていて、とても面白いです。特に主人公がジェヒョンに落ちてしまう流れが綺麗すぎました！ (3月3日 9時) (レス) @page8 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 | 作成日時：2023年9月23日 2時
