Blue ページ11
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ごちゃごちゃ考えたって、足は止まらない訳で。
気づけば待ち合わせの駅に着いた。
[もう駅に着く]
改札を通り抜けると同時に届く、ジェヒョンからのメッセージ。
どこにいたら見つけやすいかな、そう思ってあたりを見渡した時だった。
｢お待たせ｣
待ち焦がれたあの声に振り向けば、ジェヒョンがいた。
少し息を切らせているのは、早く会うために急いで来てくれたんだろうか、なんて期待してしまう。
｢私も今来たところ｣
平静を装ってそう言えば、｢それならよかった｣って、ジェヒョンは優しく笑った。
先日と違って、髪をオールバックにしてスーツを身に纏う姿は彼の良さを余計に引き立たせている。
｢この間と、雰囲気が違うね｣
正直に思ったことを話すと、また嬉しそうに笑窪を見せてくれる。
｢Aもだよ。おれがスーツって言ったから合わせてくれたの？｣
｢え、うん｣
こんな些細なことに気づいてしまうところが、本当にだめなんだと思う。こんなの、好きにならない方がどうかしている。
｢じゃあ、行こっか｣
そう言って、なんてことのないように私の手を握って歩き出す。その一挙手一投足全てに、�爐發靴�したら�瓩魎�待してしまう自分が嫌になる。
｢手繋いで大丈夫なの？｣
｢どうして？何かいけない？｣
｢だって、職場近いんだよね。誰か見てるかもしれないし｣
｢Aはおれと手繋いで歩いてるところ、見られたら困る人がいるの？｣
｢いやそうじゃないけど…｣
私のその答えがどうだったのかはわからないけど、ジェヒョンは満足そうに笑って、そのまま歩き出す。
完全にジェヒョンのペース。
私の気持ちもこの関係の主導権も、全部ジェヒョンに握られてる気がして、ただ繋がれた手を見つめることしか出来ないでいた。
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凛樹(プロフ) - 優。さん» 励みになるコメントありがとうございます。これからも頑張りますね⭐️ (3月14日 12時) (
レス) id: 166a2c7c26 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - ジェヒョンの魅力的なところが細やかに表現されていて、とても面白いです。特に主人公がジェヒョンに落ちてしまう流れが綺麗すぎました！ (3月3日 9時) (レス) @page8 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 | 作成日時：2023年9月23日 2時
