青い空間。 32 (ページ25)

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N side

『ガラガラッ...』
雅「あっ、大ちゃんおかえり～！」
智「ぇ、相葉ちゃん？！ニノも！来てくれたんだ＾＾」
「ついさっき来たばっかりですけどね＾＾」

俺と相葉さんがリハビリ室から売店に行って病室に戻ってきてから20分後、さっきまで苦しい表情だった素振りを微塵も感じさせないいつもの笑顔で帰ってきた大野さん。

もちろん『リハビリ室で見てたよ！』なんて言わないけど、その努力を見せない強さと俺たちを心配させまいと振る舞う姿に俺は少し心配になって
『ギュッ...』
智「ニ、ニノ？どした？」
雅「ニノちゃん今日は甘えん坊だね＾＾」
「...うっさい！」っておそらく真っ赤になってるであろう顔を隠すように大野さんの胸にそっと抱きついたんだ。

そしたら何も言わず『ポン、ポン...』と俺の背中を叩いて
智「だいぶ時間かかるかもしんねぇけど、出来る限り早く戻れるようにするから、な＾＾」って俺の心を見透かしてきたかのように今欲しい言葉を掛けてくれた大野さん。

本当は俺が支えなきゃいけない立場なのに、逆に励まされて情けなく思ったけど
智「ありがとね。これからもっと頑張らなきゃ＾＾」
雅「そうだよ！大ちゃんが居ないと僕たちボロボロなんだからっ！ね？ニノ。」と4人でなんとか続けてる番組の収録も、残ってる地方のライブもイマイチ上手くいってなかったから
「うん...早く戻ってきて？」って甘えることしかできず、大野さんの心の中にある葛藤に気付かなかったんだ。