どんなみちのりも ページ23
(嵐設定) O side
「はぁ...」
真っ白な部屋に響く、自分のため息。
1ヵ月前のライブ中にジャンプアップで着地に失敗して『左膝靭帯損傷』の重傷を負ったおいらは、そのまま病院に運ばれ即入院。
医「治るのは早くて半年、遅くて1年はかかるでしょう。」とお医者さんに言われて、すぐ『引退』の二文字が頭に浮かんだけど
翔「智くん、決断を早まらないでね。」
雅「身体休めるいい機会じゃん^^」
ニ「大野さんの場所は、大野さんしか戻ってこれないんだから。」
潤「俺、暇潰せるようなもの色々持ってくるよ^^」ってみんなが励ましてくれたから、おいらの折れそうな心は少し持ち直したんだ。
でもみんなが帰って病室に一人になるとやっぱり色々考えちゃって、最近はずっとため息ばっかり。
「治ったとしてもね...」なんて言いながらギプスで固定された左足をさすったおいらは、一昨日密かにマネージャーに頼んで買ってきてもらってた白い封筒と便箋と筆ペンを棚の奥から取り出し、しばらくじっと見つめていた。
結局筆ペンを持つ前に『コンコンッ...』とドアがノックされて
看「大野さ〜ん。お食事お持ちしました^^」っていつもの時間に看護師さんが晩ご飯を持ってきてくれたから、何も書けずにそれを棚にしまい
「...いただきます。」と1人ベッドの上で白い壁を見つめながらご飯を食べたおいら。
その後、また同じ看護師さんが来て
看「そういえば、明日からリハビリ始まりますね。頑張って下さい^^」なんて言われて空になったお膳を下げてもらったけど
「はぁ...」とおいらの心は複雑な想いでいっぱいだったんだ。
69人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みのり | 作成日時:2022年8月18日 15時