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A side

智「んん〜っ...」
ニ「ん?どしたの。だいじょーぶよ、落ち着いて?」

なかなか気持ちの整理が出来なくて、ニノの胸の中でパニックの前兆である唸り声を上げる大ちゃん。

こうなると溜まった感情が爆発するのも時間の問題で
翔「俺、撮影延ばせるか聞いてくるわ。」と翔ちゃんがスタッフさんに撮影時間の延期を頼みに行こうとした...その時

『コンコンッ、ガチャッ!』と楽屋のドアが開いて
翔「うおぉっ!」
衣「す、すみませんっ!あのっ...大野さんの今日の衣装こちらですっ!」って血相を変えた顔見知りの衣装さんが、両手いっぱいに新しい服を持って入ってきたんだ。

理由を聞いたら
衣「今日入ってきたばっかりの新人が、間違って持ってきちゃって...」とのことで
「良かった〜...」
潤「マジ焦ったわ。」
翔「そういうことね^^」ってホッとした僕たち。

それでも大ちゃんはまだニノの胸に顔を埋めてて
ニ「大野さん。もう大丈夫だよ?」とニノが優しく声を掛けても
智「ん〜...」って小さく唸ったまま動かず、僕はどうしようか悩んでいた。

そんな時動いたのは
翔「その衣装、貰ってもいい?あと、1時間くらい撮影の時間ズラしてもらえるかな?」
衣「はい、大丈夫ですよ^^現場に伝えておきます!」
翔「ありがとう^^」と衣装さんから大量の服を受け取って、近くにあったソファーの背もたれにそれを掛け始めた翔ちゃん。

そして一通り並べ終えたら
翔「ふぅ〜...よしっ!さ〜としくん。ニノと一緒にこっちおいで^^」
そう言っていつもより何倍も甘く優しい声で大ちゃんを呼んだんだ。

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作者名:みのり | 作成日時:2022年8月18日 15時

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