青い空間。 30 (ページ6)

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これからもリク作品ページ6

(シェアハウス設定) J side

雅「あぁ～！また負けたぁ...」
ニ「俺に勝とうなんて、百万年早いのよ＾＾」

穏やかに晴れた昼下がり。
キッチンで食器を洗う俺の目線の先には、兄弟みたいにゲームで競い合う相葉くんとニノ。

そしてその先には
翔「今日もいい天気だね～＾＾」と中庭で長年連れ添った夫婦みたいに座ってる翔さんとリーダーが居て
「...対照的だな。」なんて一人呟いた俺は、その光景に癒されつつ残りの食器を黙々と洗っていた。

家事を終えて一息つくと
翔「潤、お疲れ＾＾」って車椅子を押しながら戻ってきた翔さん。
その車椅子に乗ってるリーダーは、なんだか嬉しそうで
「な～に＾＾なんか翔さんに言われたの？」
そう言って俺が車椅子の前に膝をついてほっぺたをムニムニすると、小さくふわっと笑ってゆっくり手を伸ばしてきたんだ。

その手を握ると、今度は口をパクパクさせて何か言いたげにこっちを見るリーダー。
「ゆっくりでいいよ。な～に？」としばらく待ってると
翔「智くん『あ、り、が、と』って。」
智「っぁ、り、が、と。」って翔さんの言葉を真似する形で声を出してくれて、俺はたまらずその身体をそっと包み込んだんだ。

3年前、番組の収録中に脳出血で倒れ『半身麻痺』と『失語症』、さらには『失行症』を患ってしまったリーダー。

倒れてすぐは感情も失われてたし、言葉も喋れなかった。
だけど1年前からシェアハウスするようになって、誰かの言葉をオウム返ししたり、自分から腕を動かそうとしたり、小さくだけど笑ってくれるようになって
「...嬉しいよ。」
そう言って俺はリーダーの胸の鼓動をしばらく感じていた。