青い空間。 30 (ページ31)

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N side

「大野さん...」
潤「ご、ごめんリーダーッ...」

目の前でポロポロ涙を流し、唯一動く右手で布団を強く握りしめてるその姿を見てやっと我に返った潤くん。

それでもなお涙を流し続け、潤くんの言葉にゆっくり首を横に振る大野さんは
智「ん～んっ。」って否定しつつもすごく悔しそうな表情で唇を噛んでて
潤「辞めるなんて言うなよっ...」とそんな大野さんを優しく包み込むように抱きしめた潤くんは
潤「今までみたいに仕事が出来なくなってもいいっ！ただっ...これからも俺の、俺たちの傍に居てよっ！」って泣きながら何度も『辞めないで』『傍に居てよ』と言い続けてたんだ。

そんな潤くんの想いに答えるかのように、次の日から『辞める』なんて一言も言わなくなり
智「んぁ...にぃ、の。」と毎日根気よくリハビリを続け、ゆっくりなら喋れるようになったり
雅「フラフラしない？」
「行くよ？せ～のっ！」って両側から支えてあげれば少しの間だけど立つことが出来るようになった大野さん。

その姿を見て
医「お家でリハビリを続けながら、様子を見ていきましょうか＾＾」と退院を許可してくれたお医者さんの言葉をきっかけに、俺たち4人はもう一度大野さんのご両親に会って
翔・雅・ニ・潤「お願いしますっ！！！！」って揃って頭を下げ、シェアハウスをしながら嵐としても出来る範囲で活動していく旨を伝えたんだ。

そしたら
智父・智母「智を宜しくお願いします。」と快く受け入れて下さって、その1ヵ月後に退院し始まった俺たちのシェアハウス生活。

今日の昼ご飯を担当していた相葉さんが
雅「お待たせぇ～＾＾」と運んできた特製チャーハンと唐揚げセットをキラキラした目で見つめる大野さんの隣で
潤「美味しそうだね＾＾」って微笑む潤くんは誰よりも嬉しそうで、梅雨のジメジメなんか全く感じないくらい晴れやかで穏やかな空間がそこにあったんだ。