2 ページ29
N side
潤「ノックアウト型脳梗塞...?」
医「はい。大野さんの場合元々動きが鈍くなっていた心臓になんらかの負荷がかかったことで、心房細動、いわゆる不整脈が起こって、脳の血管が詰まってしまい、脳梗塞を引き起こしたと思われます。」
時刻は深夜1時。
マネージャーからの連絡を受けて大野さんが居る病院に急いで集まった俺たち4人は、よく分からない専門用語をつらつらと喋る目の前の医者の言葉を働かない頭で必死に聞き取り
翔「今、大野は...?」と絞り出したように問いかけた翔さんに対して
医「意識不明の状態です。我々も、いつ起きるかは...」なんて首を横に振る半ば諦めのような態度に腹が立った俺は
「何だよっ...ふざけんじゃねぇよ!!助けろよ!医者だろっ!!」
そう言って今が深夜だということも忘れるくらい大きな声で叫び、黙って下を向くその胸ぐらを勢いよく掴んだんだ。
そしたら
雅「ニノッ!そんなことしても、大ちゃんは喜ばないよっ!」って後ろから俺の両脇を持って目の前の医者から必死に離そうとしてきた相葉さん。
そんな大きな声にふと我に返ると
翔「智くんっ...」
潤「なんでっ...なんでリーダーなんだよっ!」と隣でどうすることもできないこの状況に悔しさを滲ませ涙を流す2人が居て
「ひっく、大野さんっ...」って一気に力が抜けて膝から崩れ落ちた俺をそっと抱きしめてくれた相葉さんは
雅「大丈夫。大ちゃんの事、信じよう?」と何回も耳元で優しく囁いてくれたんだ。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し18750号(プロフ) - リクエスト大丈夫ですか? (2022年6月3日 10時) (レス) id: 6794d7e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みのり | 作成日時:2022年5月23日 10時