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N side
翔「智くんっ...うああぁぁぁ〜!!!!」
大野さんが一瞬ふらついた翔さんの手を引き、雪崩に巻き込まれるまでの一部始終を目の前で見てしまった俺。
その雪崩のすぐ傍で膝をついて頭を抱え泣き叫ぶ翔さんは、完全に正気を失っていて
雅「翔ちゃん!ここ危ないからっ!」
潤「あっち行くよ!また雪崩起きるかもしれないからっ!」って何度2人がその場から引き離そうとしても首を横に振って
翔「俺のせいだっ...俺のっ...!」と歯を食いしばりながら大量の雪の塊を一心不乱に両手で掻き分けていたんだ。
そんな翔さんの姿にいたたまれなくなった俺も、背負っていたリュックを降ろし
「大野さん...絶対見つけるからっ!!」
そう言ってレスキュー隊の人が来るまで、翔さんの横で一心不乱に雪を掻き続けた。
そして30分後、レスキュー隊の人が来て、大掛かりな捜索活動が始まり
レ「行方不明者発見っ!!」
レ「意識不明、低体温で手足に裂傷あり、直ちに病院へ搬送っ!!」と雪に埋もれていた所を発見され、雪崩に巻き込まれてから1時間後にようやく救助された大野さん。
流石にドクターヘリに乗ることは出来なくて
翔「ごめんっ...ごめんっ...」と泣きながら謝る翔さんを支えながら下山した俺たちは
マ「話は聞いています。とりあえず、乗ってください。」と下で先に連絡がいってたマネージャーの車に乗って、重苦しい雰囲気のまま大野さんが運ばれていった病院へ向かったんだ。
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名無し18750号(プロフ) - リクエスト大丈夫ですか? (2022年6月3日 10時) (レス) id: 6794d7e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みのり | 作成日時:2022年5月23日 10時