青い空間。 30 (ページ23)

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つよく、やさしくリク作品ページ23

(嵐設定) J side

『ピッ、ピッ、ピッ...』
静かに規則正しく動く機械の音と

翔「ごめんっ...」
その隣でベッドに縋りついて涙を流しながら謝り続ける翔さん。

今から約3ヵ月前に起きた『ある事故』で意識の戻らないリーダーが眠るこの病室には、今日も重苦しい空気が流れていて
雅「翔ちゃん。この後ZEROでしょ？そんな目でニュース読んでたら、大ちゃんに叱られちゃうよ？」
そう言って優しく声を掛けながら翔さんに近づき、そっとハンカチを渡した相葉くんは
翔「うぅっ、ぐすっ...」と声を漏らす翔さんの背中を黙ってさすり、俺とニノはその光景をベッドの反対側から静かに見つめていた。

遡ること3ヵ月前、番組の企画で地方の知られざる秘湯を探すロケをしてた俺たちは、その日朝4時前に起床して
智「さみぃ...」
ニ「寒いね。」
「まだ外真っ暗じゃん...」
翔「うわぁ～結構積もってるし。」なんて言いながら雪山に登る為の準備をしてて
雅「大丈夫だよ！動けばあったかくなるって＾＾」となぜか1人だけテンションの高い相葉くんに向かって俺は無言で厳しい目線を送っていた。

そして1時間後、みんなで同行してくれるガイドの方に道具の使い方や万が一の時の対応についての説明を受け
ス「それではいきま～す！3、2～1...」と滞りなく始まった収録。

ガ「まだ暗いので足元気を付けてくださいね～＾＾」という穏やかなガイドさんの声に耳を傾けながら慎重に登ること1時間、この日最大の難所である大きな岸壁に差し掛かろうとした...その時

智「翔くん危ないっ！！！」と突然前方から響き渡ったリーダーの叫び声。
それと同時に『ドサドサッ！ゴロゴロッ...』と上から落ちてくる大量の雪に思わず尻もちをついた俺は
翔「智くん...？智くんっ！！」という焦った翔さんの声に嫌な予感がしたんだ。