青い空間。 29 (ページ21)

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J side

智「...ねる。」
「うん。おやすみ＾＾」

しばらく窓の外を眺めてたリーダーはそう呟くとすぐに布団を被って目を瞑ってしまって、はだけてた布団をそっと肩まで掛けてあげたらすぐに寝息が聞こえたから
「...また来るね。」と言って静かに病室を出て『次は何作ろっかなぁ...』なんて思いながら家に帰った俺。

でも家に居ても考えるのはリーダーの事ばっかりで
「そう簡単に、受け止められないよなぁ...」と一通り家事が終わってソファーに寝転がった俺は、そのまま黙ってじっと天井を見上げていたんだ。

それから3日後、オフが出来た俺は
「ふぅ...よし、行くか。」とこの日の為に考えた料理を作っていつもより大きめのカバンに詰め込み、自分の車で病院へ。

『コンコンッ、ガラッ...』
「リーダーおはよう＾＾」っていつものように病室に入ると、そこには相変わらずベッドの上で窓の外を眺める姿があって
「今日は、これ作ってきたんだ～＾＾」
そう言って俺が持ってきたタッパーを目の前に出すと、リーダーは驚いた表情でこっちを見たんだ。

それもそのはず、俺が持ってきたのは『カキフライ』と『自然薯の和え物』と何種類もある『カットフルーツ』というフルコースで
「あとこっちは麦茶ね＾＾」って最後に1ℓの水筒を出したら、静かにその目から涙が流れたんだ。

その涙をそっと親指で拭って肩を抱くと
智「うぅ...ひっく...」と嗚咽を漏らし、布団で顔を覆ったリーダー。

「これ、何だか分かる？」って聞くと何度も何度も頷いてくれて
「俺らはずっと、何年でも何十年でも傍にいるからな。」
そう言って背中をさすると
智「ありがとっ...」って言いながら凭れかかってきたリーダーの温もりを、俺はしばらく隣で感じていた。