青い空間。（短編集） (ページ25)

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和也 side

兄貴が今日、智と話した事について教えてくれた。
気がついたら泣いてたみたいで、みんなと同じように学校に行けない事を打ち明けてくれたんだって。

おとなしくて真面目な智だから、限界まで溜めちゃってたんだね。

リビングを出た俺は智の部屋の前まで行って
「さ～とし、入るよ。」と言って部屋に入った。

そしたらベッドに寝ていた智の肩が小刻みに震えてたから
「どしたの、泣かなくていいんだよ^^和兄にお顔見せて？」とそっとベッドの傍に行って話しかけた。

布団を少しめくって、流していた涙を拭った智は
智「...ごめんなさい。」と一言口にした。

俺はそんな智に
「謝らなくていいよ^^これからちょっとずつ学校行けるように頑張ろうね。にぃ達ずっと智の事見てるから^^」って言ったら微笑んでくれて、俺はまた泣き出してしまった智の頬を優しく撫でた。

その翌日。
智「午前中だけ、行ってきます...」と言って緊張しながら学校へと向かった智は、自分の道を自分のペースで歩みはじめた。
END