青い空間。（短編集） (ページ24)

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潤 side

弟3人を見送ってから朝ごはんの片付けをしていた俺は、ふと智の方を見た。

そしたらうつむいて、大粒の涙を流していたんだ。

俺は残りの洗い物をさっさと済ませて、智の隣に座り
「智？どうしたの^^そんなに涙流して...どっか痛い？」と優しく問いかけた。

それでも黙って首を横に振り続ける智に
「今は俺しかいないから、智が思ってる事全部言ってみ？」と智の肩を抱き寄せた。

普段からあまり喋ることがない智の、内に秘めてる思いを知りたかったんだ。

智「潤兄はさ、僕の事..どう思ってる？」っていう智の一言に
「どうって...俺は智の事何より大切な弟だと思ってるし、きっと他の3人もそう思ってると思うよ？」って話したら
智「でもほとんど学校行ってないし。僕、にぃ達に心配ばっかりかけてて...」って泣きそうな顔して話してくれた。

だから俺は、今の想いを正直に智に話すことにした。

「智、智はまだ完全に学校に行けない訳じゃないだろ？たまに智が『学校に行ってみる』って、少しでも頑張って行こうとしてる姿見てて、にぃ達嬉しいんだ^^」と笑いかけると
智「途中で帰ってきちゃっても...？」って自信無さげな智。

「うん。今は最後まで学校に居られなくても、少しずつ智のペースで慣れていけばいいよ^^」って言ったら
智「潤兄...っありがと。」って言って綺麗な涙を流した。

俺は智が泣き止むまで、ずっと智の傍を離れなかった。

その日の夕方、全員が帰宅したところで今日の事を他の3人に話すと
和「俺、智のとこ行ってくる。」って和がリビングを出ていって、智の部屋に向かっていった。

和なら智の事、分かってくれるよね？