青い空間。（短編集） (ページ22)

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ベッドですやすや眠っている弟、智。
高校生の15歳。

おとなしい性格のせいか学校にうまく馴染めず、不登校気味なのが最近の俺らの気がかりな所。

「さ～とし、おはよう。今日は学校行けそうかな？」といつもの質問と共に起こすと
智「...んっ。潤兄おはよ。...学校、行きたくない。」って下を向いて話した智。

「そっか、学校には連絡しとくね。朝ごはんできてるから、一緒に食べよ？」と言って頷いた智と一緒に、弟達の待つ1階のダイニングへ向かった。

先に朝ご飯を食べていた3人は智を見つけると
雅「さとちゃん、おはよ！」
翔「さとくんおはよ^^」
和「さとし。おはようございます♪」って不登校気味の智の事を一切気にすることなく、いつものように挨拶した。

その姿を見て
智「...にぃ達、おはよ。」と小さな声で挨拶した智は、静かに席に座った。

「じゃあ食べよう。食べれるだけでいいからな^^」と俺が言うと
智「うん。いただきます。」と言って食べはじめた。

だけどすぐに箸が止まり、ほとんど残してしまったんだ。

智「潤兄ごめんなさい...せっかく作ってくれたのに。」って泣きそうな智に
「気にすんな^^また食べたくなったらいつでも作るから。」って頭をポンポンした俺は、すぐリビングのソファーに行ってしまった智の背中をずっと見てた。

俺以外の3人もそんな智を心配しながら、後ろ髪をひかれる思いで出勤していった。