青い空間。（短編集） (ページ20)

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A side

やっと明るくなった。
大ちゃんは大声を出すことはなくなったけど、耳を塞いでしゃがんだままの状態だった。

最初に声をかけたのはやっぱりニノで
ニ「大野さん、もう大丈夫。明るくなったから^^耳から手外すよ？頑張った頑張った^^」と両手を握りながら話した。

それに続けるように他の2人も
翔「今日はもうみんな仕事無いから、落ち着くまで楽屋にいようね^^」
潤「疲れたでしょ？お茶持ってきたから飲みな^^」って優しく声をかけていた。

松潤が持ってきてくれたお茶を、震える両手で受け取る大ちゃん。
僕はその手に自分の手を重ねて
「ゆっくりでいいからね^^」って言いながら飲ませてあげた。

話ができるようになって落ち着いてきた頃
智「ごめんなさい」と小さく謝ってきた大ちゃん。

「なんで謝るの？大ちゃんは何も悪い事してないからいいんだよ^^」と言ってもなかなか腑に落ちない感じだった。

でも
ニ「謝らなくていいんですよ。今日は頑張りましたから^^」
潤「リーダー、収録頑張って最後まで出来たよね？それってすごいことなんだよ？」
翔「そうそう^^不安になったら、また乗り越えればいいじゃん？」ってみんなが優しく慰めてくれた事で、徐々に笑顔を取り戻していった。

パニックを起こして大変なこともあるけど、その不安をちょっとでも減らせるように。
僕たちはこれからも、大ちゃんの力になりたいな♪
END