青い空間。（短編集） (ページ17)

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S side

智くんのちょっとした変化に一早く気付いたニノが、いつものブランケットを持っていったのが見えた。

その行動に他のメンバーも気付いたみたいで、話をやめた。

そしてみんなが智くんの所に集まって
「智くん、ごめんね。不安にさせちゃったね...」
ニ「俺ずっと傍にいるからさ、何でも言って？」
潤「ゲストの方にもリーダーの事少し話してあるから。大丈夫だよ^^」
雅「収録始まるまで、こうしていようね^^」って励まして落ち着かせてた。

智「...ん。」って言ってくれたけど、不安の色を隠せない智くん。
今日はブランケットもあんまり効果はなくて
『収録、できるかな...』ってみんな不安になっていた。

気が付けば収録の時間になって
ス「嵐の皆さん、スタンバイお願いします！」と楽屋に呼びにきたスタッフさん。

とりあえず本番直前までみんなで輪になって話してたけど、それでも笑顔にはならなかった。

ニ「大野さん見ときますんで、翔さんは進行お願いしますよ^^」ってニノに言われたけど心配で気が気じゃなかった。

そして収録が始まってすぐ、俺が横を向くとずっとニノの手を握ってる智くんの姿が見えて
『早く終わらせてあげなくちゃ...』
その一心で俺は番組を進めていった。