家族崩壊!? 5 ページ38
智Side
子どもは大人たちの心の変化を敏感に感じてる。
僕らの険悪なムードも、
Aは痛いくらいに感じとっていたのだろう。
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それなのに、僕らは自分たちのことで精いっぱいで、
Aの不安な気持ちに気付いてやれなかった。
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「ごめんなさい・・・・いいこになるからぁ・・・・
もうわがままっ・・ﾋｯｸ・・・いわないっ・・・・ﾝｯｸ・・・
ひとりで・・おふろもはいるっ・・・うっ・・うぅっ」
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何度も何度も、ごめんなさいと泣き続けるAに、
僕らは声もかけられないまま、一緒にただ涙を流すことしかできなかった。
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“A?”
初めに声を発したのは・・・・・・・翔だった。
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小さなAの体をぎゅっと抱きしめると、
震える声で何度も、“ごめんね・・・ごめんね・・・”って・・・。
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久しぶりに聞いた翔の穏やかな声。
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どんどんと大きくなっていくAの泣き声に比例して、
翔の腕に込められる力も、強くなっていった。
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翔「ごめんね、A。
全部、おにぃが悪い。Aのせいじゃないから。
Aはいい子だ。悪い子だなんて思ったこと一度もない。
また一緒にお風呂入ろう。一緒に遊びに行こう。
おにぃと一緒に・・・・・
みんな大好きだから。Aのこと、だぁ〜いすき。ねぇ?」
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智「そうだよ。Aのことが一番だよ?」
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雅「雅にぃ、Aとお風呂に入れなくなったら寂しいよ〜」
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和「またいっぱいゲームしようね。
おにぃと勝負しよう。」
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潤「またお話聞かせてよ。
Aの楽しいお話。いつも楽しみにしてるんだ。」
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翔「ほら、おにぃの言うとおりだ。
だ〜れもAのこと嫌いだなんて言ってないだろ?
みんなAのことが大好きなんだよ?」
「ほんっ・・ﾋｯｸ・・・とぉ?
・・・・・おこって・・ない?」
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翔「怒っているように見えますか〜?」
「・・・・・・・・・ううん。」
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翔「ふふっ。
じゃあAも笑って? ほら、にぃー。」
「・・・・・・・・にー。」
翔「その顔が、おにぃたちの元気のもとだ。
Aちゃんの笑顔は世界一だね。」
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翔の腕の中でスースーと寝息を立てているA。
安心しきったその顔は、
僕らの心の溝を埋めてくれているようだった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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りんご - 嵐メンバーがお兄ちゃんになって、すごく頼もしかった♪ (2013年3月9日 9時) (
レス) id: 2add73a1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました。本編でもよろしくお願いします^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 美夏子さん» はじめまして^^ マニアックな小説ですからね。その反応が正しいと思います(笑) 今では楽しんでいただけているようで、嬉しいばかりです。ありがとうございます^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 嵐LOVEシャム ‡§д=さん» 小学生でも大学生でも、やっぱり学校は大変だよ^^; 時間見つけて更新していくからね。本編でも、よろしくお願いします。 (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - すぅさん» 最後までお付き合いくださってありがとうございました。楽しんでもらえたようでホッとしています。本編の更新も頑張りますね^^ (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 2時
