グリグリタイム 2 (翔) ページ27
翔Side
智「じゃあ翔、始めるよ〜」
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処置室のベッドにうつぶせに寝かされている俺には、智にぃの姿は見えない。
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検査の手順も、どこで痛くなるのかもわかってはいるものの、
やはり進行の様子が見えないのは恐怖心を煽られる。
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和「リラックスだよ、翔にぃ。」
そんなことを言われたって無理があるよ。
智にぃの手が腰に触れただけで、手袋の嫌な感触にゾクッとするし。
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なによりさっきから自分の心臓がうるさくてしょうがない。
こんなことなら意地張らずに安定剤もらえばよかった・・・
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ここで怖いですって言えたら、少しは楽になるのだろうか・・・
和に助けを求めたら、
ドクドクと脈打つ鼓動も、落ち着きを取り戻してくれるのか?
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あぁ・・・昨日の自分が恨めしい。
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そう後悔していると、不意に手に温かいものが触れた。
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翔「・・・・かず・・・・・・・」
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和「やだとか言わないでよ?
俺だって腰にふっとい針グリグリされてるところ見るのは辛いの!!
俺が怖いから・・・俺の為に手、握ってて。」
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翔「・・・・・・・怖がりだなぁ和は・・・。
でも・・・・・ありがとう。」
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和「・・・・・・はい。」
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最後の一言は自分にしか聞こえないくらいの声しかでなかったけど、
和は俺の手をしっかりと握り返してくれた。
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智「かずぅ、患者さんに励まされてどうするの〜(笑)」
和「だってぇ。
見てると痛くなってくるんだもん。
ね、翔にぃ。このままでいいでしょ?」
翔「・・・・・・・うん。」
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智「だいじょーぶ。
怖いのすぐに終わらせてあげるから。
一緒に頑張ろうねぇ。」
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俺はこの声を待っていたのかもしれない。
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不安になると、いつも聞こえてくる優しい声。
いつもより少し高くなった穏やかな声は、
ゆっくりとしたテンポで俺の中に入ってくる。
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いくら俺が平静を装おうとしても、
長い時間共にしてきた兄と弟には隠しきれてなかったってことか。
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素直になろう・・・・
この人たちになら、どんな俺をみせても恥ずかしくはないから。
ラッキーアイテム
革ベルト
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りんご - 嵐メンバーがお兄ちゃんになって、すごく頼もしかった♪ (2013年3月9日 9時) (
レス) id: 2add73a1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました。本編でもよろしくお願いします^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 美夏子さん» はじめまして^^ マニアックな小説ですからね。その反応が正しいと思います(笑) 今では楽しんでいただけているようで、嬉しいばかりです。ありがとうございます^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 嵐LOVEシャム ‡§д=さん» 小学生でも大学生でも、やっぱり学校は大変だよ^^; 時間見つけて更新していくからね。本編でも、よろしくお願いします。 (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - すぅさん» 最後までお付き合いくださってありがとうございました。楽しんでもらえたようでホッとしています。本編の更新も頑張りますね^^ (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 2時
