膀胱炎 4 ページ17
智Side
和「Aが膀胱炎なんだって?」
智「まだ確定じゃないけどね。
さっそくで悪いんだけどさ・・・尿カテ、入れてくれない?」
和「はぁぁ!?
なっ・・・・・・・・わかった。」
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“どういうこと!?”って目で僕を見てきた和。
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“なんで?”って聞こうとしたんだろうけど、
採尿コップを手に困っている僕と、グズグズと泣いているAを見て、
瞬時に状況を把握してくれたみたい。
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やると決まってからの僕らは早い(笑)
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あっという間にAはベッドに寝かされ、潤と僕に固定された。
和も手袋をはめて消毒薬やカテーテルの準備をしている。
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てきぱきと動く和は、完全にお医者さんの顔。
そんな姿をAが怖がらないはずもなく、
まだ何もしていないというのに“痛い、痛い”と泣きだしてしまった。
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和「ちょっと冷たいよ〜」
僕がAの脚を押さえているうちに、和が手際よく消毒を施していく。
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いきなりの冷たさを痛みと勘違いしたのか、
Aの“痛い”という叫び声はより一層大きくなった。
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和「潤、智にぃ、大丈夫?」
筋肉が浮き出るほど全力で押さえこんでいる僕と潤を気遣ってか、
和が心配そうな顔でそう聞いてきた。
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智「僕は大丈夫だから、早く終わりにしてやって?」
潤「うん。俺も大丈夫。」
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目線を下に移して、“頑張れ・・・”と小さくつぶやいた和。
次の瞬間、Aの体が叫び声と共にビクッと跳ねた。
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力抜けてないから、痛いだろうな・・・
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スルスルと入っていくカテーテルは、
すぐに膀胱内に達して無事に尿は排出された。
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和「よ〜し、頑張ったぁ。
おしまいだよぉ。」
スーッとカテーテルを引き抜いて、後の処理も終え、
あっという間にお兄ちゃんの顔に戻った和。
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手袋をトレーの上にポイッと放ると、
涙でぬれたAの頬を拭いてやっていた。
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.
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「ふぇ〜ん・・・もうやぁ〜」
和「うん、もうやらないよ。
よく頑張ったね〜」
.
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検査結果はやっぱり膀胱炎。
あれだけ嫌がっていたおしっこも、
また尿カテを入れられるのではないかという恐怖心の方が強いようで、
頑張って自力で排尿してくれた。
.
しばらくはトイレから出てくると涙目だったけどね。
痛い思いさせてAには可哀想なことしたけど、
膀胱炎もちゃんと治ったし、結果オーライなのかな。
ラッキーアイテム
革ベルト
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りんご - 嵐メンバーがお兄ちゃんになって、すごく頼もしかった♪ (2013年3月9日 9時) (
レス) id: 2add73a1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました。本編でもよろしくお願いします^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 美夏子さん» はじめまして^^ マニアックな小説ですからね。その反応が正しいと思います(笑) 今では楽しんでいただけているようで、嬉しいばかりです。ありがとうございます^^ (2012年9月27日 21時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 嵐LOVEシャム ‡§д=さん» 小学生でも大学生でも、やっぱり学校は大変だよ^^; 時間見つけて更新していくからね。本編でも、よろしくお願いします。 (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - すぅさん» 最後までお付き合いくださってありがとうございました。楽しんでもらえたようでホッとしています。本編の更新も頑張りますね^^ (2012年9月23日 16時) (レス) id: 6b985902de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 2時
