末っ子ちゃんの治療 3 ページ32
雅紀Side
雅「ごめんね、A。お待たせ。
なに〜、何か楽しいことがあったの?」
.
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俺が診察室に戻ると、Aが笑顔で翔にぃと話していた。
さすが翔にぃ、歯医者さんでAを笑顔にさせるとは・・・
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翔「ちょっとね〜、いい話してたんだよねぇ(笑)」
「うん(笑)」
雅「なになに? おにぃにも教えてよ〜」
翔「え〜、聞かない方がいいと思うなぁ(笑)
ね〜、A。」
「ふふっ(笑)」
.
笑い続けてる2人。
俺、完全においてきぼりなんですけど・・・
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翔「雅紀君がねぇ、この前の治療の時
“怖いよぉ、痛いのヤダよぉ”って泣いてたよ〜って、ね(笑)」
雅「はぁ!? ちょっと、何それ!?」
.
俺、そんなこと言ってないし!!
まぁでも、Aの緊張がほぐれてくれればそれでいいや。
なんかいろいろと言いたいことはあるけど、
結果的には翔にぃグッジョブだな(笑)
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雅「だってねぇ、痛いの嫌じゃんねぇ。
Aはちゃ〜んとおにぃが痛くないように治してあげるから。
大丈夫だからね〜
はい、お口あーんして〜?」
.
機嫌がいいうちに治療をはじめちゃおうと思ったけど、
そんなにうまくいくはずもなく・・・
.
“あーんして〜?”と言った瞬間、Aの表情がこわばった。
.
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雅「雅にぃがね、痛いのなくなる魔法のお薬塗ってあげるよ〜
ほら。あーんって。」
俺はこれから針を刺す場所に表面麻酔を施すと、
時間を見計らってもう一度Aに口を開けるよう声をかけた。
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.
翔「よ〜し、じゃあ今度は翔にぃが
怖くなくなるおまじないしてあげようなぁ。
A、おめめつぶってごらん?」
.
俺が注射器を手に持っているのを見た翔にぃが、
おまじないと称してAの目を手で覆ってくれた。
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.
雅「よかったね〜A。
翔にぃが怖いのとってくれるって。
これならあーんしても怖くないかなぁ。」
ちょっとずつ、ちょっとずつ、開けられていく口。
俺は顎を引いて口を閉じないようにすると、
注射器をそっと近づけていった。
.
「んっ!! やあぁぁぁ!!」
雅「おっ!! A!!」
まだ針も刺していないのに、Aが絶叫して暴れ出した。
.
どうやら、翔にぃの手のほんの少しの隙間から
注射器の針が見えてしまったらしい。
.
まさかの展開。
あぁ・・・うまくいくと思ったのになぁ。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ちさ(プロフ) - さゆさん» ほんとですか〜。わたしも、みなさんからのコメントを読むことが、幸せなことの一つです^^ こんなにもたくさんの方とお話ができるなんて、なかなかないことですからね。 (2012年8月26日 1時) (
レス) id: ccd05236b1 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 苺さん» 逆に恥ずかしい(笑) もし本当におにぃに診察されることになったら、恥ずかしくてあーんなんてできないよ!! 聴診なんてもっとドキドキだね/// (2012年8月26日 1時) (レス) id: ccd05236b1 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 相宮 和紀さん» 『ん、ありがと。おかげで何とか終わったよ^^; はぁ〜、緊張した。by和にぃ』 (2012年8月23日 23時) (レス) id: ccd05236b1 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 苺さん» 確かに白衣はカッコいいよね〜。わたしも白衣姿を想像しながら書いてるよ(笑) 毎日返信できなくて申し訳ないけど、わたしも必ずお返事書くからね^^ (2012年8月23日 23時) (レス) id: ccd05236b1 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - さゆさん» コメントはなくなってしまったようですが、お返事だけはさせていただきます。こんなわたしですが、ちょっとでもさゆさんの助けになれれば幸いです。 (2012年8月23日 23時) (レス) id: ccd05236b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月1日 16時
