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待ち合わせの場所に着くと、何人かのグループがすでに来ていた。
「あ、テヒョン君！」
一人の女の子がテヒョン君の元へと走り寄って来る。淡い色した花柄のワンピースに、緩く巻いた髪を後ろで束ね、その髪には大きなリボンが付いていた。一言で言って、物凄く可愛らしい。容姿ももちろん、全身から溢れ出す可愛さが少女にはあった。
「テヒョン君、その女の人誰？」
「俺の親せきのお姉さん。Aさんって俺は呼んでる」
「お姉さんと仲良いんだね…」
慌てて繋いでいたテヒョン君の手を離し、はぐれたら困るからだよと言い訳。それでも少女は私を睨みつけて来る。きっと彼女がテヒョン君の言ってたユアンちゃんだろう。
「ユアン、勝手に走って行ったらダメだろう」
「パパごめんなさい…」
「挨拶が遅れてすみません。私はユアンの父のソジュと申します。貴女は？」
『私はテヒョン君の母親の代理できました、親戚のチョン・Aと言います。今日は宜しくお願いします』
「こちらこそ」
物腰の柔らかいソジュさんに、内心ホッとした。
色々と詮索されるとバレかねない。
あれ…でもどっかでソジュさんに会ったような気がする。
なんとなく声も聞き覚えがあるし
「どうかしましたか？」
『あ、いえ…』
初対面にして、人の顔をジロジロ見るのは失礼か。
「もう皆集まってるみたいですよ。私達も中に入りましょうか？」
『そうですね…テヒョン君、』
「テヒョン君は私と一緒に行くよね？」
「え…、」
ユアンちゃんに強引に手を繋がれたテヒョン君は、困ったような表情で私に助けを求めて来る。だからと言って、やめようねとは言えず…子供同士の事だからとここは微笑むべきか。仮に割って入ってテヒョン君を助けたなら、ユアンちゃんの機嫌を損ないそうだし。
「ユアンちゃん…先に行ってて」
「どうして？一緒に、」
「俺、Aさんとの約束事ちゃんとしてなかったから」
「ユアン、先に行ってようか。お友達のジミン君もあっちで待ってるからね」
「……わかった」
案外聞き分けはいいんだと感心。
私を睨んでくるのは変わらずだけど…。
『テヒョン君、私との約束事って何？』
「…そんなのない」
『ないって…でもさっき、』
「手をつなぐの…俺はAさんとがいいから…」
離してしまった手が恋しいように、テヒョン君は私の手を握った。
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bluemoon(プロフ) - いきゅさん» コメントありがとうございます。ようやく続編を書くことが出来そうになりましたので、また宜しくお願い致します。更新頑張ります！ (2021年10月17日 19時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
いきゅ(プロフ) - 続編待ってます🥲 (2021年10月16日 8時) (レス) @page50 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あやさん» あやさんコメントありがとうございます。一度完結と致しましたが、いつか続編は書きたいと思っております。テヒョン君が成長していくことで色々な、恋愛的な展開にもお話が広がっていきそうです。コメントとても嬉しかったです！ありがとうございますね(*^^*) (2021年10月3日 12時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - わーもうワクワクしちゃいます！ソワソワもしちゃいます笑今一番好きな作品です！応援しています！ (2021年10月1日 23時) (レス) @page50 id: f95d4748bc (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - てぴょんさん» てぴょんさんコメントありがとうございます。このお話はテヒョン君オチのお話の筈なのに…書いていると違う路線に行ってしまいそうになります。他の方々の恋愛は番外編で書かせて頂きますね。更新頑張ります！ (2021年9月21日 18時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年9月7日 10時
