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『あの…すいません…』
「誰?俺に何か用事?」
『何してるのかなぁって…』
「俺が何してても関係ないよな?女嫌いなんだよ、どっか行け」
そんな邪険にしなくてもいいじゃない。
こっちだって話したくて話してる訳じゃない。
前にテヒョン君が知り合いのお兄さんって言ってから、声をかけただけ。
『テヒョン君の知り合いなんですよね?』
「だから何?なんか文句あんの?」
『どんな知り合いなのか気になって。私も一応テヒョン君とは知り合いだから』
「あー…あん時一緒にいたのアンタか。俺より後からのこのこやって来て、テヒョンの知り合い面してほんと迷惑してんだよな。アンタがいると色々とできる事も出来ねーし。てかさ、アンタ子供趣味でもあるの?テヒョンに付きまとって面倒見てますって顔して、目的は別にあるんだろう?」
『言ってる意味がわからないんだけど…』
それ以前にこの横暴な態度。
優しいってテヒョン君は言ってたはずだ。
この人のどこをどう見たら優しさが含まれているのか、疑問。
『じゃあ逆に聞くけど、貴方はなんでテヒョン君に干渉してるのよ?悪いけど、善意でしてますって嘘臭い台詞抜きにしてよ』
「子供が好きだから。それ以外の理由いるか?」
『子供好きとは、私の目から見て思えない。それにテヒョン君に名前も教えてないなんて、関わるならせめて大人としてそれ相応の態度で接しなさいよ。疚しい事がないなら、』
「チッ、うっせーな!!」
胸ぐらへと伸びてきた男の手に、咄嗟に避けたのはよかった。でもその後はバランスを崩してその場に尻もちをつく。鈍い痛みに、目の前に迫ってくる男の手。
「何してるんだ!!」
ジンさんの声が聞こえて、男はその場から逃げるように走って行った。
『痛ったぁ…』
「Aちゃん大丈夫!?何かされてない?」
『平気です…』
「あの男と知り合いなの?ここら辺では見慣れない顔だったけど」
『私ではなく、テヒョン君の知り合いみたいで…前に言ってた不審な男があの人です』
「ええ!?そんな危険な相手になんで一人で立ち向かったりしたの!何かされてからじゃ遅いんだよ!ほんと心臓に悪いことやめてよ…Aちゃんに何かあったらって…」
深いため息を吐いたジンさんは、私に背を向け「僕の背中に負ぶさって」と腰を屈める。
『でも…』
「いいから!単独行動したの悪いと思ってるなら、僕の言うこと素直に聞く」
すいませんと謝りつつ、ジンさんの背中に負ぶさった。
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bluemoon(プロフ) - いきゅさん» コメントありがとうございます。ようやく続編を書くことが出来そうになりましたので、また宜しくお願い致します。更新頑張ります! (2021年10月17日 19時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
いきゅ(プロフ) - 続編待ってます🥲 (2021年10月16日 8時) (レス) @page50 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あやさん» あやさんコメントありがとうございます。一度完結と致しましたが、いつか続編は書きたいと思っております。テヒョン君が成長していくことで色々な、恋愛的な展開にもお話が広がっていきそうです。コメントとても嬉しかったです!ありがとうございますね(*^^*) (2021年10月3日 12時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - わーもうワクワクしちゃいます!ソワソワもしちゃいます笑今一番好きな作品です!応援しています! (2021年10月1日 23時) (レス) @page50 id: f95d4748bc (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - てぴょんさん» てぴょんさんコメントありがとうございます。このお話はテヒョン君オチのお話の筈なのに…書いていると違う路線に行ってしまいそうになります。他の方々の恋愛は番外編で書かせて頂きますね。更新頑張ります! (2021年9月21日 18時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bluemoon | 作成日時:2021年9月7日 10時