22 THside ページ22
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「テヒョン、お母さんに聞いてくれた？」
「ジミン…」
「もしかして…だめだったの？」
「仕事が忙しいみたいで…無理かも」
「そんな…。どうにかならない？僕、テヒョンも行くってユアンちゃんに言っちゃったんだよ…もし、テヒョンが行かないなんて知られたら……ユアンちゃんに僕嫌われちゃう」
泣きそうな顔で俺の手をつかんで来る友達のジミンに、俺はどうしていいのか返事を返せない。クラスメート数人で遊園地に行く約束。その女の子のグループに、ジミンが好きなユアンちゃんって子がいた。
前から好きだと聞かされていた。
仲良くなりたいから協力してとも
友達のジミンが困っているならどうにかしてあげたいけど、どうしようもできない事もある。お母さんに相談したくても、話を聞いてくれない。お金も持っていないし、遊園地までの足もない。
「俺、もう一度お母さんに聞いてみる…」
「ほんと…っ…？」
「うん…。だからジミン泣かないで」
「あり…がとう…っ、」
涙を袖口でふいたジミンは、うれしそうに俺に笑った。
でも、俺は笑い返せなくて…
「どうしよう…」
いつもの公園で、ブランコに座る。
できない約束をして、俺はジミンをまた泣かせてしまうかもしれない。
ユアンちゃんが好きだと聞かされた日。ジミンは白いほほを赤くして、ないしょにしてと俺に言った。他にもユアンちゃんを好きなクラスメートがいて、自信がないからと俺に言ったけど、ジミンのきらきらとした顔を見て…俺はお姉さんの顔を思い出した。
どうしてお姉さんなんだろう…。
クラスメートじゃなく、思い出すのはお姉さんのこと。
俺よりも大人な女の人。
抱きしめられた時、体に当たったお姉さんの柔らかい胸。
「……なに考えてんだよ俺…」
そんなこと思ったらだめだ。
お姉さんから見たら俺は子供で
子供の俺は、お姉さんを好きかもしれないって…。
『あ、テヒョン君いた！』
「お姉さん…？」
『この間の事、心配してたの。テヒョン君の気に障ったんじゃないかって。もう、私と会いたくなくなったんじゃない、」
「そんなことない！だって俺お姉さんのこと…お姉さんのことが…」
『私がどうかした？』
「ずっと…俺の頭ん中からお姉さんのことが、消えてなくならない」
考えるのはお姉さんのことばかり。
お姉さんをもっと、知りたい。
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bluemoon(プロフ) - いきゅさん» コメントありがとうございます。ようやく続編を書くことが出来そうになりましたので、また宜しくお願い致します。更新頑張ります！ (2021年10月17日 19時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
いきゅ(プロフ) - 続編待ってます🥲 (2021年10月16日 8時) (レス) @page50 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あやさん» あやさんコメントありがとうございます。一度完結と致しましたが、いつか続編は書きたいと思っております。テヒョン君が成長していくことで色々な、恋愛的な展開にもお話が広がっていきそうです。コメントとても嬉しかったです！ありがとうございますね(*^^*) (2021年10月3日 12時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - わーもうワクワクしちゃいます！ソワソワもしちゃいます笑今一番好きな作品です！応援しています！ (2021年10月1日 23時) (レス) @page50 id: f95d4748bc (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - てぴょんさん» てぴょんさんコメントありがとうございます。このお話はテヒョン君オチのお話の筈なのに…書いていると違う路線に行ってしまいそうになります。他の方々の恋愛は番外編で書かせて頂きますね。更新頑張ります！ (2021年9月21日 18時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年9月7日 10時
