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「チョン先輩おはようございます!」
『おはよう。ホソク君は元気だね…』
「俺若いですから」
『それって私が若くないって言いたい?』
「さぁて、今日も仕事頑張りますか!」
肝心なところはスルーなのね…。
たいして年の差がある訳じゃないのに、むしろ私とホソク君2才しか違わない。それでも元気なホソク君を見てると、微妙な年の差を感じてしまう。
「……はよ」
『週末明けのユンギは一段と青白いね。ちゃんと食事、睡眠取ってる?』
「お前は俺の保護者か…?ただの二日酔い…」
何が理由か知らないけど、二日酔いになるまで飲んで仕事に響いているんじゃ、優しくする気にもならない。社会人として日頃から私生活を仕事に持ち込むなって私には注意するくせに、自分はいいわけ?怠いなんて作業机に突っ伏して…。
「ユンギ先輩もしかして、やけ酒とかですか?」
『やけ酒?なんで?』
「先輩、彼女に振られたみたいで…、」
「余計な事言ってんじゃねぇ」
ユンギに睨まれたホソク君はパソコン画面に向き合い仕事をし始めた。気になる会話でもあるけど、ユンギは触れられたくないようで、「お前も仕事しろ」と低い声。
言われなくても仕事しますよ。
残業はしたくないから。
資料とパソコン画面の往復に、時々隣に座っているユンギの横顔を見つめる。眉間に皺を寄せて辛そうな表情をされれば、同僚として、友達として声をかけずにはいられない。
『頭痛いんでしょ?これ、よかったら飲んで』
「気にすんなって、」
『だったら気になるような態度取らないでよ!横で辛そうな表情されるとこっちが迷惑。いいからそれ飲んで、少し休憩してきて。ユンギの仕事は私がしとくから。はい、行った行った』
強引にユンギの手に握らせた鎮痛剤。
席を立ったユンギは「ありがとう…」と一言告げて職場を出て行った。
「先輩カッコいいっすね。姉御的な感じで」
『カラかわないの』
「俺は事実を言っただけです」
『ほんと、世話の焼ける子供みたい。子供のテヒョン君でもそこまで手は焼かないのに…』
「テヒョン?先輩誰ですか?」
つい口が滑ってしまった。
それも、好奇心旺盛のホソク君の前で…。
聞かせて下さいと身を乗り出してくるホソク君に、お昼休みになってからと、私は深いため息を吐いた。
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bluemoon(プロフ) - いきゅさん» コメントありがとうございます。ようやく続編を書くことが出来そうになりましたので、また宜しくお願い致します。更新頑張ります! (2021年10月17日 19時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
いきゅ(プロフ) - 続編待ってます🥲 (2021年10月16日 8時) (レス) @page50 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あやさん» あやさんコメントありがとうございます。一度完結と致しましたが、いつか続編は書きたいと思っております。テヒョン君が成長していくことで色々な、恋愛的な展開にもお話が広がっていきそうです。コメントとても嬉しかったです!ありがとうございますね(*^^*) (2021年10月3日 12時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - わーもうワクワクしちゃいます!ソワソワもしちゃいます笑今一番好きな作品です!応援しています! (2021年10月1日 23時) (レス) @page50 id: f95d4748bc (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - てぴょんさん» てぴょんさんコメントありがとうございます。このお話はテヒョン君オチのお話の筈なのに…書いていると違う路線に行ってしまいそうになります。他の方々の恋愛は番外編で書かせて頂きますね。更新頑張ります! (2021年9月21日 18時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bluemoon | 作成日時:2021年9月7日 10時