セブチ宿舎の管理人 (ページ6)

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06 DNside ページ6

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ヌナが誰にでも優しいのが嫌だった
年下扱いされて、僕を男として見てくれないのが嫌だった

マンネの立ち位置を利用して、可愛がられている僕をヒョン達は羨ましそうに眺めていた。でも、それだけだ。可愛いって言ってくれるだけで、ずっと弟扱い。「ヌナ好き」って告白しても、本気と思ってくれない。ヌナから見た僕は子供で、ヌナの隣にいるのはヒョン達の方がお似合いで。

わかってる
わかってるけど、ヌナを渡したくない

『私がジュナに頼んだの。手が滑ってシャワー出しちゃって、その時服も濡れちゃったから…下着とか見られたくなくて。近くに隠す物もなかったし、それで…』

「それ、羨まし過ぎない？あ、すいません…」

クプスヒョンに睨まれたミンギュヒョンは、大きな体を丸めて小さくなった。「確かに羨ましい」と呟いたドギョミヒョンは、ジョンハニヒョンの舌打ちが聞こえておし黙る。

「ヌナ、ジュンヒョンの事庇ったりしてませんか？」

『チャニ…』

「本当はジュンヒョンが、ヌナを抱きしめたかったからじゃないんですか？」

「いい加減にしろよ！さっきから突っかかってきて、何が言いたい」

『チャニもジュナもお願いだから喧嘩しないでっ！！』

静かな部屋にヌナの声が響く
それで気づいた、ヌナが泣きそうな表情をしている事に

「一つ提案なんだけどさ…」

ジョンハニヒョンは俯いて何か考えている顔を上げ、メンバー一人一人の顔を見た。長い付き合いのクプスヒョンですら何を言い出すのか、検討もつかないような表情でジョンハニヒョンを見ている。

「メンバー同士で争うとか嫌で、ずっと避けてたけどそれも限界みたい。だってお前らAが好きだろ？誰にも渡したくないって思ってるだろ？抜けがけしないよう気を遣って、メンバーの顔色窺ってさ…それじゃ何も変わらない」

『ジョンハンどう言うこと？』

「鈍いなお前は、」

何が起こった？
僕達は何を見せられて…。

「ハニやってくれるね」

「お前、何してんだよ！！」

「何ってキスしただけだろ？明日からは、誰が一番早くAを落とせるか、勝負な。最終的にAが誰を選んでも、恨みっこなしで。自信ないなら、やめとけ。俺が一番にAを貰うから」

ヌナにキスしておいて、平然とそんな事をジョンハニヒョンは言う
でも、きっとこれで今まで大人しくしていたヒョン達も動き出すだろう