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8 YG side ページ8

「もういいだろ。ただ親の再婚で妹ができたってだけの話だよ。」


HS「それはちょっとじゃないからヒョン。」


今時そんなに珍しいことでもないのにシンプルかつ単純な説明をホソクに何度繰り返したか分からない。


もう面倒になってきたので少し放っておくことにする。


整形に電話したところ今すぐきてもらって構わないと言うことなのでもう一度Aを迎えにいく。


YG「ちょっとAを整形につれてくわ。」


逃げるようにナースステーションを出る。


HS「今度詳しく教えてね。」


すんなりと逃がしてくれたものの、またこの話をしなければならないらしい。


これ以上何を話すことがあるんだろうか。


少しうんざりしながらも適当に返事をしてさっさと処置室
へ向かった。


処置室に入る前に一応入る前にノックしてみる。


が、返事はない。寝てるのか?


仕方なくドアを開けると頭を抱えて蹲りながら早い呼吸を繰り返すAがいた。



「っおい!」






意識があるか確かめるために強めに手を握る。


脈をとると正常よりだいぶ早いのが分かった。




「落ちついて。大丈夫だから。息ゆっくり吐こう。」




一応声をかけたもののその声が届いているのか分からない。





『痛いッッッンッ…ッヴェッ…はくハァハァハァハァ』




吐き気も強いようで俺の手にありえないほど強い力がこもっている。


これは吐くかな…。


「あー、ちょっと待てよ。ガーグルベースあったかな…。」


俺が処置室を漁っている中でも横から苦しそうな声が聞こえてくる。





見つけて急いで差し出すと勢いよくそのまま嘔吐し出した。






『ヴェッ…ゔぇっ…ンッ…ゔぇぇっ…ゲボッゴボッ…』



涙交じりにほとんど呻きもせず吐く姿が痛々しい。






「大丈夫、すぐ楽になるように薬持ってきてもらうからな。」


とにかく苦しそうなAの姿に心が痛くなる。


とりあえず背中を摩りながらも、吐き気止めを持ってきてもらえるように院内スマホを取り出す。


声からしてこの春に入ったばっかのナースの子だ。


できればホソクが良かったんだけど贅沢も言ってられない。


細かく指示を出すためにAから少し目を離した。


『ヴェッ…やっ…ゲボッゴボッヴ…ハッハッハッ…』





その間も激しい嘔吐を繰り返すAに急いで電話を切った。

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桜桃(プロフ) - すみませーん。こちらにも メッセージ!!つけておきます (2月22日 8時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
ユハ - とってもこの作品が好きです!お忙しいところ思いますが無理せず、更新お待ちしております。 (2月13日 5時) (レス) id: 56b83be86e (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 蒼色さん» 申し訳ないなんて…!!お忙しい中なのにも関わらず更新していただけることがありがたいです🙇‍♀️💕自分の作品はもう更新停止というより放置しているような感じなので蒼色さん尊敬です……笑。素敵なチョン兄弟をありがとうございました! (12月22日 2時) (レス) @page22 id: d4a699c992 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 鹿さん» 更新遅れてすみません。ジョングクの可愛さは無限です笑 (12月14日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ななさん» そういっていただけて嬉しいです。すっかり更新速度落ちてしまって申し訳ありません💦チョン兄弟私も愛してます笑笑 (12月14日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年11月12日 19時

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