ある日の2人 ページ22
HS「…じゃ、帰るか。」
思い立ったように急に立ち上がったヒョン。
驚いてちょっと方がビクッとした。
「仕事はいいの？」
さっきも電話があったみたいだし、そもそもここ最近仕事人間のヒョンの休んでいる姿を見たことすらない。
HS「午後休み取ったからいいの。このままお前家に帰らせたらまた救急車で逆戻りとかになっても仕事増えるだけだしね。」
本気か嘘かもわからないような冗談をかましながらも手早く俺に上着を着させる。
「…俺、1人でも普通に大丈夫だし普通に平気なんだけど…ッケホ」
HS「普通ってなんだよ笑。逆に有給有り余ってて上からも休み取るように言われてたぐらいだからいいの。病人はそんなこと気にせずにしっかり休む！それに弟がこんななのに他の患者さん見てる場合じゃないでしょ。」
背中をバンっと強めに叩かれた。
せっかくの有給なのに自分なんかの看病に時間を使わせてしまうのか申し訳ない。
でもそれと同時に、他の患者さんより優先される弟という自分の位置に心がぽかぽかと温かくなる。
HS「…ほら、いくよ。」
そう声をかけられて手まで差し出される。
HS「…なに？泣いてんの？」
「…泣いてないもん。」
ただどうしようもなく矛盾した自分の気持ちにちょっと視界が滲んだけれど。
ヒョンは困ったように笑って俺の頭を撫でた。
HS「これからはもっと早めにヒョンのこと呼ぶんだよ。しんどくなるのはグガなんだから。」
久しぶりに近距離で見たヒョンの綺麗な目
「…分かった。」
HS「よし。…じゃ、帰ろ。ずっとここにいてもしんどいでしょ？早くベッドで休もう。」
もう一度手を差し出してくれたからその手をぎゅっと握った。
「…ヒョン、ありがと。」
照れて顔は見れなかったけど、これが俺の精一杯
HS「お礼が言えるなんてお前も大人になったね。」
顔は見えなかったけど、きっとキラキラの笑顔でこっちを見ているのが想像できた。
診察室を出た後も繋がれたままの手。
ヒョンが気づかない程度にぎゅっと力を入れて握り返した。
ーーー
本当に更新に間が空いてしまい申し訳ありません。私生活の方がなかなか忙しく時間がありませんでした。これで一旦ジョングク編はおしまいにしようと思います。こんな感じで続いているような続いていないようなお話をいくつかあげようと思います。今度はもう少し早めに投稿できるようにします💦
蒼色より 2023.12.21
続く (更新停止中)
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桜桃(プロフ) - すみませーん。こちらにも メッセージ！！つけておきます (2月22日 8時) (
レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
ユハ - とってもこの作品が好きです！お忙しいところ思いますが無理せず、更新お待ちしております。 (2月13日 5時) (レス) id: 56b83be86e (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 蒼色さん» 申し訳ないなんて…！！お忙しい中なのにも関わらず更新していただけることがありがたいです🙇♀️💕自分の作品はもう更新停止というより放置しているような感じなので蒼色さん尊敬です……笑。素敵なチョン兄弟をありがとうございました！ (12月22日 2時) (レス) @page22 id: d4a699c992 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 鹿さん» 更新遅れてすみません。ジョングクの可愛さは無限です笑 (12月14日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ななさん» そういっていただけて嬉しいです。すっかり更新速度落ちてしまって申し訳ありません💦チョン兄弟私も愛してます笑笑 (12月14日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼色 | 作成日時：2023年11月12日 19時
