義理の兄は医者でした3 (ページ33)

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ユンギさんと一緒に車で来たおかげで今日は実習生の中で1番初めに病院に着いた。車だと十分程度で着くんだから本当にいい立地だ。ユンギさん曰くそれが呼び出し多発の原因になっているらしいけど笑。

まだ時間があるため、ナース服に着替えた後、関連図などの課題を始める。

ここ3日は何もできなかったからその分を取り返さなきゃいけない。本当なら今頃満員電車に揉まれていた時間だ。早起きして病院に来るのも悪くないのかもしれない。

それにしてもジミンはこの量の課題をこなしながらどうやって毎日6時間以上の睡眠を確保しているのだろう。しかも質が悪いわけでもなく要点はしっかりまとまっている綺麗な資料を仕上げてくる。

効率よくやれば…とか言ってたけどあいつだけ1日30時間換算なんじゃないかと疑っている。

しばらくするとだんだんナースステーションの人口密度も高くなってくる。

週の真ん中、みんな疲れが溜まっているんだろう。目の下のコンシーラーが浮いているナースの方々が多数。

そんな中、疲れが見えない爽やかな笑みのジミンが近づいてきた。

そろそろ朝の申し送りも始まりそうなので自分の勉強道具を片付け始める。

JM「おはよ。今日は早いんだね。昨日休んでたけど大丈夫だった？」

心配そうに眉を顰めるジミン。そういえば一昨日、何も言わずに早退し昨日も休んだ。

『うん、大丈夫。ちょっとしたアレルギー反応だったみたい。』

JM「それならいいけど…。大丈夫なら連絡返せよ。」

え？急いでスマホを確認するとジミンからのメッセージが5件表示されていた。

誰も私の安否を確認するもので申し訳なくなってくる。

『…ごめん、気づかなかった。』

すると深い深いため息をつかれた。

昨日の私、何をやっているんだ。一日中スマホで漫画とドラマを見あさる暇があったならジミンからのメッセージを確認しろ！

本当に彼には心配をかけすぎている自覚がある。将来禿げたら私が育毛のための料金を半分は負担しなければいけないと思うぐらいには。

『ほんとごめん…。』

JM「まあ元気になったらいいけどさ。」

ちなみにどこまでも人がいいジミンに甘えすぎている自覚もある。

『うん、もうめっちゃ元気。』

そう言うと軽く頭を叩かれた。

しばらくすると主任の集合をかける声でナースが大きなテーブルの周りに集まる。朝の申し送りの始まりだ。

ジミンと一緒にメモを構えた。