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Short story ページ4

どれぐらい時間が経ったのか…。
インターフォンと外から聞こえる騒がしい声で目が覚めた。


一度寝たから少し早くなったかと思いきや視界は相変わらず揺れるし、頭は痛い。そして唾を飲み込むのも躊躇われるほどの喉の痛み。全く力の入らない体を引きずりながらもなんとかノロノロとドアへ向かって歩みを進める。


「いないんじゃねぇの?」


「留守ですかねぇ?」


「だから言ったろ。平日だって。」


「だってユンギさんもたまたま休みだっていうし、私の学校も創立記念日だかで休みだったから。こういうのは忘れる前にやらないと!」


「忘れる前も何も本人がいなかったら意味ないだろ。」


ドアの前から聞こえる若くて高い声とだるそうな男の低い声。


なんとかたどり着いたドアの前。
ロックのつまみをなんとか横に回す。
カチャリという音が静かなアパートの廊下に響いた。


「あ、ほらいたじゃないですか。」


「…なんでお前がそんなに得意げなんだよ。」


力の入らない体重でなんとかドアノブを回す…とその勢いでそのまま前に体が傾く…


「あ、ジョングクさん…って、え?!」


何かに当たった感覚…
そのまま倒れそうになったところを男に左腕を強く掴まれた。名前は…ユンギ…とかさっき呼ばれてたっけ?


その人は俺の上半身をそのままもたらさせてゆっくり一緒に座り込んだ。


「おー、大丈夫か…青年。」


青年って俺…か。


「ジョングクさん、え、どうしよう…」


視界の端では若い女がワタワタとしている。


『あ…前の…倒れてた人…。』


名前…なんだっけ?回らない頭で思い出そうとしてみるがもやがかかったように思い出せない。


「あー、体だいぶ熱いな。A、ドア開けてやってくれる?」


はーい、と返事をしてドアをゆっくり開けてくれた女の人。


あぁ、そうだAだったっけ。


「ゆっくり立てる?無理そうだったら抱えるけど。」


言われた通りに立ち上がる。
体を支えられるとそのまま寝室まで誘導されてベッドに横たえた。


「はー、疲れたわ…。さすが若者は老人とは違って筋肉がすごいわ。」


首を回しながらゴリゴリと音を鳴らすユンギさん。


「ジョングクさん、わたしのこと覚えてます?こんな時になんなんですけど一応お礼をしにきたんです。」


『あーうん。わざわざ…良かったのに。』


1週間ぐらい前に家の周りで倒れてた人がいたから介抱したことがあった。正直まあまあ迷惑だったけど困った時はお互い様ってやつだ。

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蒼色(プロフ) - Mahoriさん» 結局作りましたー笑ありがとうございます! (11月21日 4時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - 蒼色さん» まさか続きが作られているとは…!今から飛んで読みに行きます😉 (11月16日 20時) (レス) id: 242b4e213d (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - にゃんさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。続き出しました☺️ (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - せいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 志帆さん» 続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年9月24日 18時

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