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誰かの足音が聞こえる…。トントンっと階段を登る音で目を覚ました。
水色の天井、白が多めの家具。
紛れもなく私の部屋だ。でも私診察室で寝てなかったか?
ジン先生と少し話をしたところまでは覚えてるけどその後...。
寝落ちしてコンギさんが運んでくれたりしたんだろうか。
服を確認するとナース服のままだった。上から多分匂い的に、ユンギさんのものだと思われるスウェットを被せてあったけど。
『...ふわぁ...よく寝たケホッ』
多分私が起きなかったからそのまま家まで連れ帰ってきてくれたんだろう。
そういえばさっきよりも体が軽くなった気がする。
やっぱり点滴が効いたのかだいぶ呼吸もしやすくなった。
まあ、とりあえず部屋着に着替えるか。
某ブランドの限定パジャマ、肌触りが良くお気に入りだ。ちなみに去年のジミンからの誕生日プレゼントである。こういうところが上手いからやっぱりモテるんだろうか。
((トントントンッ
え、誰だろう?
そういえばこの家で誰かに部屋をノックされたのは初めてだ。
そもそもユンギさんもテヒョン君もソヨンさんも気を遣ってくれているのか私の部屋まで来ないし、パパともわざわざ私の部屋で話すこともない。
『どうぞ〜。』
ドアからひょっこり顔を覗かせたのはテヒョン君だった。
『どうしたの?テヒョン君。』
まだお風呂も入っていないようで、白Tシャツに金のネックレス、ダメージジーンズという私服姿だ。
やっぱり顔とスタイルのおかげで量産型な服装にも関わらず他とは一線をきしている。
TH「いや、ただ隣の部屋から物音が聞こえたから目が覚めたのかなと思って。ヒョンにあんたが起きたら薬飲ませるように言われてたし。」
何だか居心地が悪そうに廊下でもじもじと立っている。
『あー、なるほどね。わざわざありがとね。で、薬というのは…?』
すると恐る恐ると言った感じで、私の部屋に足を踏み入れた。
右手をグッと差し出してくる。
小さなビニル袋の中には4個ほど、うちの病院の1番近くの薬局の白い紙袋が入っていた。結構たくさんあるなぁなんて思いながら受け取る。
錠剤だけではなく塗り薬、頓服などなど色々入っていた。
うわあ、憂鬱。薬飲むの嫌いなのに。
『もう夜遅いのにわざわざありがとね。』
TH「うん。」
…あれ?これってもう部屋を出て行く流れじゃない?
テヒョン君はまだ何か用があるのか私なベッドの隣に立ったまま動かない。
『ん?』
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蒼色(プロフ) - Mahoriさん» 結局作りましたー笑ありがとうございます! (11月21日 4時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - 蒼色さん» まさか続きが作られているとは…!今から飛んで読みに行きます😉 (11月16日 20時) (レス) id: 242b4e213d (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - にゃんさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。続き出しました☺️ (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - せいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 志帆さん» 続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年9月24日 18時