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HS「じゃ、これ検査回してきますね。」


私の血液と共にまた扉の向こうへと姿を消したホソクさん。


『ホソクさんって本当にすごいですよね。』


YG「冗談抜きでアイツなしじゃこの病棟回らないよ。1人で五人分は働いてるし常に病棟にいるから。」


まだ若いのにすごいなぁ。


『考えられない世界線だ…。』


鈍臭くて実習ですら手間取る私にはとても想像がつかない。


YG「まあお前はまず並の看護師を目指させよ。」


私の実習ぶりを見ていたのか鼻で笑うユンギさん。


むっ…確かにその通りだけどそんな言い方しなくてもいいのに!


YG「じゃ、点滴終わった頃に迎えくるからそれまでゆっくり寝てろよ。」


呼び出されたようで足早に診察室を去った。


((トントントンッ


軽いノック3回。何かユンギさんが忘れ物でもしたのかなと思ったが、それならノックはしないだろう。


『どうぞ。』


不思議に思いながらも返事をするとそこにはまさかの人物。


「調子はどう?」


白いTシャツにジャケットというスタイルがいいからこそ映えるオフィスカジュアル。


『ジン先生…何でいるんですか?』


JN「ヤー、そんな言い方しなくてもいいじゃない。付属病院だから学校のすぐ隣にあるし、様子を見て回ってたんだよ?そしたらホソクとすれ違ってAさんが具合悪いっていうから。」


ひどく久しぶりにこの声を聞いた気がする。


『先生、ホソクさんのことも知ってるんですか?』


私の義理の兄であるユンギさんも指導係であるホソクさんのこともジン先生は知っているらしい。


JN「知ってるも何もホソクを育てたのは僕だからね。」


胸を張ってそういうジン先生。


『うわぁ。世間って狭い。』


それにしても1人で5人分のホソクさんを育てたのがジン先生だったとは…。


JN「確かにね。…で体調の方は大丈夫なの?実習は続けられる?」


私の点滴を見ながら、アレルギーとか?と一言。


『実習は続けたいです。ユンギさんからはきっと髪の染料のアレルギーだろうってことでした。』


JN「そういえば髪暗くなったもんね?ってことはメジャーなところで行くとジミアンとかかな…。」


独り言のように考え始めた。そして一つ咳払い。


JN「まあ僕が何を言いたいかというと。健康より大事なものなんてないんだから無理だと思ったら休んでいいんだからね。実習なんてもう一回やり直せるんだから。」


珍しい先生の真面目なトーンに少しジーンとして涙が滲んだ。

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蒼色(プロフ) - Mahoriさん» 結局作りましたー笑ありがとうございます! (11月21日 4時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - 蒼色さん» まさか続きが作られているとは…!今から飛んで読みに行きます😉 (11月16日 20時) (レス) id: 242b4e213d (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - にゃんさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。続き出しました☺️ (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - せいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 志帆さん» 続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年9月24日 18時

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