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部屋を出る直前には、ホソクさんにしっかり休ませてあげてね、だとかユンギ先生に診てもらったら?なんて親身になってアドバイスまでしてくれる。


最後には私たち医療関係者の方々に何言ってるのかしら、なんてお上品に笑っていたけれど。


例の如くホソクさんがまた丁寧に扉を閉める。


HS「ということだから帰る前にユンギ先生に少し診てもらおうか。」


『それは…いやです。』


HS「嫌じゃなくて決定事項ね。咳もだんだんひどくなってきてるみたいだし。」


いつも優しいホソクさんが…強引だ。


『せめて…ユンギ先生以外ではダメですか?』


元々医者、病院、診察などなどの熟語が大嫌いな私。更にユンギ先生だなんて恐怖以外の何でもない。


HS「あ、ユンギ先生のこと苦手?大丈夫大丈夫、あの人怖そうに見えて普通にいい人だから。」


ホソクさんが私を安心させるように笑った。


そういうわけではなくて。
一応血の繋がりはなくとも同じ家で生活している兄に診察をしてもらうというのは何だか抵抗がある。


『いや、そういうわけでもないんですけど…。』


HS「じゃ、いいんじゃない?」


ホソクさんから少し面倒くさそうなオーラが見え始めてこれ以上反抗はできないなと悟る。


HS「じゃあ帰る前残ってね。ユンギ先生には俺から伝えておくから。」


また忙しそうに院内スマホを確認すると他の患者さんのところへと消えていった。


ホソクさん、本当に1人だけで何人の担当をしているんだろう。それなのにどうして学生の担当まで…。ホソクさんも大概超人だ。


やっぱり仕事ができる人のところには仕事が舞い込んでくるんだろうなぁ。


効率の悪い私とは無縁な世界だけど、なんて自分で考えていて悲しくなってきた。


ナースステーションに戻って私も実習の業務に戻る。


担当の患者さんがリハビリや検査等でいないときは記録など自分のことに時間を充てることができる。


今日は早めに寝たいからできるだけ病院でできることは終わらせてから帰りたい。


やるか、と気合を入れてノートを開いて筆箱からは鉛筆を取り出す。


個人的には0.3の太さのシャー芯が好きなのだが、実習中は折れるのが面倒なのと手が痛くなるので鉛筆を愛用している。これは実はジン先生からのアドバイス。


小学生ぶりに鉛筆を握った2年前の実習。鉛筆の軽さに驚愕したものだ。


慌ただしく移動したり、休憩に談笑する先輩方を横目に見ながら記録を始めた。

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蒼色(プロフ) - Mahoriさん» 結局作りましたー笑ありがとうございます! (11月21日 4時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
Mahori(プロフ) - 蒼色さん» まさか続きが作られているとは…!今から飛んで読みに行きます😉 (11月16日 20時) (レス) id: 242b4e213d (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - にゃんさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。続き出しました☺️ (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - せいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます!続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - 志帆さん» 続き出しました! (11月15日 13時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年9月24日 18時

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