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車に揺られて約十分、今のところは普通の道を普通に進んでいるだけだ。
YG「眠かったら寝てていい。」
なんだか特に眠いわけでもないのに浅い感じのあくびがよく出る。嫌な予感がしたのでもう寝てしまおうと思ってお言葉に甘えて目を瞑る。
『じゃあお言葉に甘えて…。』
YG「さっきも言ったけど酔ったら言えよ。車の中で大惨事とかごめんだからな。」
『流石に大人になってまでやりませんよ、そんなこと。』
目をつぶってシートベルトに寄りかかる。なんだかクラクラするような感じがして強く目をつぶった。
流石に勘弁してほしい。あったばかりの義理の兄に迷惑はかけたくないんだから。
でも意識すればするほどなんだか気持ちが悪いような気がしてくる。ドキドキとした自分の心拍を感じる。
これはいよいよヤバいかもしれない。背中に冷たい汗が伝う。
でも初めに大丈夫だと言い切ってしまった手前今頃気持ちが悪いなんていい出さない。
目を瞑っていると余計に眩暈を強く感じてしまう気がして、窓の景色を眺めることにした。
大きく深呼吸したりして瞬きをしたりしてみるが余計に気持ちが悪くなった気がする。
顔から血の気が引く感覚がして、少し耐えてみたもののこれはまずいかもしれない。込み上げてくる嗚咽に耐えるのがいっぱいいっぱいだ。
ユンギさんの言うように私も大惨事は避けたい。風に当たったらいいかもしれないと思い窓を開けさせてもらう。
『……っ…はぁ…ｯｳﾞ』
外へ向かって息を吐きだすとそのまま一緒に汚い音まで出てしまった。
それに気づいたユンギさんがこちらを見る。
YG「うわ、真っ青じゃん。あーちょっと待って、吐きそう？」
もう返事をすることもできずにコクコクと頷く。ガサゴソと車を探ったようだが袋は見つからなかったようで、代わりに別の何かを差し出してきた。
YG「悪いな、袋持ってくればよかった。とりあえず吐きそうだったらこのタオルの上に吐いていいから。」
ユンギさんが差し出してくれたのはたまたま後ろに置いてあった大きめの白いタオル。
これを汚ないもので汚してしまうにはすごく抵抗がある。
『…っはあ…っう…ごめ…なさい。』
YG「謝んなくていいから。我慢すると辛いから吐けそうだったら吐いちゃえよ。」
ユンギさんは私の様子を確認しながらも近くて止まれそうな場所を確認してくれている。
申し訳なさと気持ち悪さで涙が出てきそうだった。
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします！ (8月26日 0時) (
レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください！笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます！最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします！ (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼色 | 作成日時：2023年8月17日 0時
