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『それはテヒョン君にだからこそ言えなかったことなんじゃないの。』


私が何とか絞り出した言葉をジミンの声が遮った。もうやめてくれと言うような悲痛な叫びだった。


JM「っ、違う。そうじゃない…。俺は…!」


辛そうに目を逸らしながら話すジミン


JM「Aには、俺の父さんが悪いって、俺がテヒョンと友達を辞めなかったらテヒョンを傷つけるように言ってきたって、テヒョンを守るためだって話したけど…だけと、本当は違う。父さんはただ不良みたいなテヒョンと付き合うようなら、こんな出来の悪いやつ家族の縁を切るって…。家を出てけ、これからは最低限の金だけ払ってやるって。別に父さんの言うことを聞かなくても…、俺は生きていけたのに、裕福な暮らしを失うことがただ嫌だった。」


TH「…だからジミンは俺を突き放した?」


JM「そう。俺は自分を優先した。お前よりも。お前を避けたのも俺が自分の弱さを見たくなかっただけ。大体俺の成績が悪くなければ…、家を継げるために医者になれるような成績があればこんなこと父さんも言わなかったのに。…全部自分の責任だよ。重ねて、まだ自分にいいようにAにまで嘘ついて。自分の弱さに吐き気がする。」


ジミンがそう話すとテヒョン君が小さく溜息をつく。


TH「…ねぇ、ジミナ。お前が悩んでたことを話してくれなかったのはお前が悪い。でもお前の選択は別に間違ってないよ。別にみんな自分が1番可愛いでしょ。お前が離れていかなかったら俺から離れただろうし。」


さも当たり前かのように話すテヒョン君。
本当にこの人は優しいんだなと、驚いた。誰もが自分が1番可愛いと言っておきながらテヒョン君自身はジミンを優先した考え方をする。


JM「…っ!だから、お前は…、嫌なんだよ。結局お前自身は俺を優先してる。なのに俺は自分だけを可愛がって、しまいには何も言わずにお前の前から消えた。自分がどれだけ卑怯な人間かって気づかされる。」


TH「…本当に卑怯で自分が可愛い人間は、そんなこと考えないよ。それに俺はいつも完璧なジミナにも意外と人間らしいところがあるんだなって感心した。」


ニカッと笑うテヒョン君。


JM「…っ、ごめん、テヒョン。自分を優先して、お前を裏切ってごめん。Aも、嘘ついて本当にごめん。」


ついにジミンの目からは涙が溢れ出した。
テヒョン君の目もうっすらと光っていた。

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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時

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