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YG「それに…分かるよ。テヒョンもそのジミンってやつも、お前も、まっすぐで素直で純粋なんだ。正直当時は嫉妬したよ。俺はもう何年も一緒に過ごしてるのにテヒョンに頼られたどころか、会話ですらしない。なのに、そいつにあってからどんどんテヒョンは明るくなった。」
ユンギさんは自分がいかに悪人なのか、って話そうとするけど、私はそうだと思わない。きっとこの四人の中で1番人の痛みに気づく敏感な人だ。
YG「だから正直、テヒョンが荒れた時には俺より仲良くなってるくせに、簡単にアイツを裏切るなって殴り込みに行きたかったよ。もちろん幼かったテヒョンに話しかけることもできなかった俺にそんな資格はないけど。」
自嘲気味に笑うユンギさんに、この人はどうしてこんなに自分が苦しくなる考え方をするんだろうと悔しくなった。本当はユンギさんもジミンとは違うけど、優しくて暖かい人なのに。
『私とジミン、それにテヒョン君も似てないですよ。全然真っ直ぐじゃないし、全く違います。私はジミンみたいに正義でいることにこだわらないし、あれほどキレっぽくもありません。テヒョン君はわからないけど、私はあんなに危ない人たちと仲良くないし。もちろんユンギさんみたいに大人な考え方はできません。だから…なんと言うか自分だけ悪、みたいな言い方やめてくださいよ。』
だから、つまり、私が言いたかったのは十人十色、それだ。みんないいところも悪いところもある。
YG「いや俺は、そういう……でも、いや、うん。そうかもな。確かにテヒョンとお前は全く似てないし。」
一旦否定しかけたが私の顔を見て納得したような顔をする。
『…つまり、私はブスだと言いたいんですか?』
YG「いや、愛嬌があっていいんじゃないの?実際テヒョンは別格だし笑。」
意地悪そうに笑うユンギさん。拗ねたふりをしたが、いつものユンギさんが戻ってきて嬉しかった。
YG「…でも、お前の言いたいこと、分かったよ。ありがとう。」
顔をくしゃっとして笑って私の頭をぽんっと手を置いた。顔が燃えるように熱くなった私は下を向いて返事ができなかった。
YG「…俺にも可愛い妹ができたもんだな。」
茶化すみたいに笑うユンギさんはテヒョン君に負けないぐらい顔が良くて我が兄ながら感心した。
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時