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「キム・Aさーん、2番目の診察室にお入りください。」
看護師さんに呼ばれるとジン先生がそこまで車椅子を押してくれる。
ジン先生が、整形外科の先生に事情を説明している間、暇だなーと足をプラプラさせる。するとジミンに後ろから肩を抑えられ止められた。
「じゃあ、とりあえず手から見せてくださいね。」
保健室で一旦貼ってもらった絆創膏を剥がされる。
「ちょっと染みますよ〜。」
脱脂綿についた消毒液が手に近付いてくる。
『はーい…っいった!無理!痛!何今の!』
「ごめんね〜染みるね。すみません、体動かないように抑えててもらえますか?」
抑制にまわるジン先生とジミン。暴れる人をしっかり抑えるのって大変なんだけど、さすが元看護師と看護師の卵。痛みから逃れようとしても、全然体が動かない。
JN「はいはい、もう終わるからね〜。」
最後には声までかけられる始末だ。
最後に包帯を巻いてもらって手の処置は終わった。
次は背中のために服を脱いで、うつ伏せの状態になる。
「結構強く打ったね〜、しっかり手すり状にあざできてるよ。」
呑気な声で医者から言われる。自分では見えないけれどそうなのだろうか。ジミンの顔は痛ましそうに歪んでいたから多分そうなんだろう。
「足と背中、後でレントゲン取ろうか。」
検査やなんだかんだで結局二時間もかかった。
途中でユンギさんまで合流して、大きい男しかもみんな医療関係者を3人も連れた患者になってしまった。
結局背中も足も折れてはいなかったらしい。ただ捻挫と打ち身の程度が酷いのでしっかり安静にするようにということだった。
また病院の入り口まで、みんなで歩く。帰りはユンギさんがそのまま車で送ってくれるらしい。
『ジン先生、ジミンわざわざありがとうございました。』
二人に改めてお礼を言う。
JN「いえいえ、お大事にね。」
JM「こっちこそごめんね。でも、ありがとう。」
相変わらず申し訳なさそうな顔をしていたジミンだけど、ありがとうって言ってくれて嬉しかった。怪我した甲斐があったなぁなんて。
YG「えーと、じゃあまた。ジミン?君だっけ?車乗ってく?」
あ、そっか。ユンギさんはジミンとテヒョンさんのこと知らないのか。絶好した親友の兄と同じ車、確かに気まずいかも。
JM「いや、僕は…。学校に荷物置いてあるので。」
YG「そ?じゃあ気をつけて。」
行くぞ、と目配せされてユンギさんに車椅子を押してもらう。
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時