検索窓
今日:65 hit、昨日:93 hit、合計:196,433 hit

31 ページ32

しばらくジミンの静かに声を押し殺して泣く声だけが響いた。


JM「…っ、ごめん、俺、本当は謝らなきゃなのに…逆に、Aに助けられてばっかだ…。」


『そんなことないよ。いつもは比率がおかしいくらい助けられてばっかだから、たまには恩返しさせてよ。』


JM「…ん、まあね。それは認める。』


『おい、そこはちょっと謙遜しとけよ。』


そういうと、ジミンがちょっとだけ顔を上げて、フッと笑った。


JM「…てかなんでAも涙目なの?」


『だってさぁ…ジミンのこと考えたら辛いじゃんよ。1人で悪者になって1人で耐えてさぁ…。』


そう言ったところでダムが決壊して私の目からも涙が溢れ出した。


私が泣きだすとジミンは逆に落ち着いたみたいで、困ったような顔で私の頭を撫でてくれた。


JN「わ…、これは何事?」


ジン先生が入ってきた頃には2人ともボロ泣きだったわけだから驚いたジン先生に心配されてしまった。


なんでもないですって2人揃って言うとジン先生はもう何も聞かないでいてくれた。


JN「若いっていいね。」


代わりに笑顔でそう言ってくれた。


JN「…じゃ、まあ行こうか。」


時間が経つにつれてだんだん痛みも引いてきて、さっきよりスムーズに歩けるようになった。


車に着くとジミンが扉を開けてくれて、座ってるより寝転んで横を向いたほうが背中に負担がかからないだろうということで、シートはジン先生が倒してくれて。


もう何だか至れり尽くせりだった。


JN「そういえば2人はさ、なんでそんなに仲良いの?
ほらー、自分で言うのもなんだけど僕のクラスそんなに仲良くないじゃん。まあテスト前とか実習前のみんなの協力の凄さには感心するけど、そんなに群れない子が多いっていうか。」


『あー、割と幼馴染って言うかそんな感じで。』


JN「あーそれでか。」


くだらない話をしながら車に揺られること15分ぐらい。ジン先生は運転が上手でほとんど揺れなかった。


『え…病院ってここですか?』


JN「だって1番近いし。」


まあそりゃあそうだ。だけどここに行くとユンギさんに会う気がしてとあまり行きたくない。ユンギさんは循環器内科、私が今から行くのは整形外科だろうから会わないだろうけどさ…。


ほら、なんというか学校にいる時の自分を家族には見られたくないじゃん?


ジン先生が受付をしにいってくれて、ジミンに支えてもらう。


受付の人に事情を話したら車椅子を貸してくれたらしく、それに乗るように促された。

32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (229 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
636人がお気に入り
設定タグ:BTS , 医者 , ミンユンギ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。