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JN「ちょっとちょっと。すごい音したけどどうしたの?」


ちょうど階段を降りてくるところだったらしいジン先生が焦って私たちの元へ寄ってきた。


『あー、ちょっとこけちゃって笑。』


まあ嘘ではないし。


JM「俺、眩暈がして階段から落ちそうだったところをAが支えてくれたんです。なんとか転落はしなかったけど…Aが怪我…、ほんとすみません。俺のせいです。」


また悔しそうに自分を責めるジミン。


JN「なるほどね。ていうかジミン、体調悪かったのに雑用なんて頼んでごめんね。せっかくAさんが体を張ってまでお前を助けてくれたんだから、そんな顔しないの。で、ごめんじゃなくて?」


JM「…ありがとう。」


『どういたしまして。』


ジン先生のこういうところはなんだか先生っぽい。


JN「…で、Aさんはどこ怪我したの?」


『うーん…手?背中は打ったかも。』


あんまりジミンの前で痛いとか言いたくなくて、なんとなく濁してみる。


JM「摩擦で手と…あと手すりに背中と後頭部を強打したと思います。さっきから庇ってる右足も。」


JN「背中と後頭部打っちゃったか…。一旦保健室まで行ける?」


ジン先生が手を貸してくれようとするが、今は手も使えない。


JN「あぁ、ごめん気が利かなかったね。」


そういうと腕を抱えて立たせてくれる。


と言うか立ったり座ったりって言う動きで信じられないほど背中が痛む。


『ッッいっ!』


一歩一歩歩くたびに足は痛むし背中も庇わなきゃ行かないしで全然進まない。


JN「あー、これ病院行ったほうがいいね。」


一歩一歩踏み出すたびに歪む顔と異様な遅さを見たジン先生が、そう言った。


いつもなら1分で着く保健室までの道のりを5分かけてゆっくりと歩いた。途中でジン先生が車椅子を用意しようかと言ったが、さっきからただでさえ視線を感じるんだ。絶対に嫌だと拒否した。


保健室のベッドに座らされ、とりあえず手の消毒をしてもらう。


JN「うわ、痛そう。」


顔を歪めながらもさすがの手際の良さだ。足の具合も見てもらって多分折れてはいないだろう、とのこと。


JN「Aさん、親御さんとは連絡つきそう?」


多分無理だろうなぁと思いながらも一応父に電話をかける。やっぱり案の定出なかった。


首を横に振ると、少し考えるようにしたジン先生。


JN「じゃあ僕が送ってくよ。ちょっと色々連絡してくるからそれまで2人とも保健室で休んでていいよ。」

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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時

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