26 TH side ページ27
そのあとジミンは手を貸してくれて、なんとか立ち上がった。
別に優しい言葉を期待してたわけじゃないけど、
JM「お前、バカじゃないの?こんなとこ1人で来んなよ。まあこれに懲りたらこんな似合わないことすんのやめれば?いい機会だと思って。」
バカにされたように笑われてムカッとした俺はつい言い返す。
TH「俺には俺の事情があるの。だいたいお前こそそんなチビで向いてないんじゃない?」
JM「ここで身長は関係ないだろ。そもそもチビの俺よりお前は弱いんだから。結局どっちにもなりきれない意気地なしのくせに。」
呆れたように上から言われて、頭に来た。
TH「お前、表に出ろよ。」
JM「別にいいけど?お前、そもそも1人で外出れんの?」
挑発的に笑うジミンにむかっとした。が同時に、顔目当てとか、ヒョン目当てでやってくるやつとは違って、この出来損ないの俺自身を見てくれる奴に出会えて嬉しかった。
TH「俺、お前のこと気に入った。名前なんていうの?」
JM「は?何だよ急に気持ち悪い…。ジミンだよ。」
吐き真似をしたジミン。
TH「やっぱり俺、ジミナのこと好き。」
ジミンは呆れたように笑っていた。
ジミンにある全てのものが自分にはないもので、一緒にいるとパズルのピースみたいにピタッときたみたいにしっくり来た。それは俺だけじゃなかったはずだと…願いたい。
やっぱり、俺の感覚は間違ってなくて高校三年生になる頃にはジミンは大親友になっていた。
でも急に…何の前触れもなくその日はきた。
JM「なぁ、テヒョナ、こんな馬鹿らしいことやめにしよ。」
TH「は?馬鹿らしいこと?」
JM「だからこうやって、意味もなく喋ってっていうことだよ。」
ジミンはいつもと変わらない表情で俺を見ていた。
TH「…それは、もう俺は嫌ってこと?」
JM「まあ、そうとも言えるね。お前、顔はいいし一緒にいると色々便利だから、一緒にいたんだけど、お前もう用済みだよ。これからはお互いさ、こんなことやめて普通に真面目に生きよ。」
あくまで軽い流れでそういうジミン。
TH「…その悩み、俺には相談してくれないの?」
JM「何のこと?」
あの優しすぎるジミンがそんなこと言うわけないってすぐに分かる。でも、はっきりと線を引かれて拒絶された。俺にとって何でも相談できる親友、でもジミンにとっては捨てても代わりがあるぐらいの浅い友情だったらしい。
そこから何をすべきなのか、指針を失った俺はとにかく荒れた。
636人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時