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私は心配している。


…ジミンではなく不良たちを。


高校の頃かなり荒れていたジミン。喧嘩もかなりやってきたみたいだが、ある時にスパッとやめた。


でもジミンはめちゃくちゃ強い。どれくらいかと言うとめちゃくちゃ強い。基本的に喧嘩を売られたら買うと言ったスタイルだったが負けたところどころか怪我をしたところすら見たところがない。


こんなナヨナヨした不良たちがジミンのことを怒らせたら終わりだ。


JM「んで…?本当にやんの?」


挑発的に笑いながら首をゴキっと鳴らすジミン。
只者じゃなさそうなオーラにビビったのか金髪は舌打ちをして元の席へ戻って行った。


JM「…はっ、ダッサ。ビビってんなら最初からイキってんなっての。」


綺麗な顔で毒を吐くジミンの方がよっぽど悪役みたいだ。


不良たちを目で追ったジミン…だがその視線は青髪の…テヒョン君のところで止まる。


JM「…は?テヒョン?」


そう小さな声で呟くと、足早に不良たちのテーブルへ向かい他には目もくれず、テヒョン君の胸元を掴み上げた。


JM「…ねぇ、久しぶり。てヒョナ、こんなところで何やってんの?」


TH「は?ジミ…ナ?」


言葉だけ聞くと久しぶりに会った同級生の会話に聞こえないこともないが、実際に目にすると2人を取り巻く雰囲気は異常なほどに歪んでいた。


『え?ジミン…テヒョン君のこと知ってるの?』


JM「…は?何でAがテヒョンのこと…。」


意味がわからない、と言ったように頭をガシガシと掻いたジミン。


JM「ちょっとお前ら、来いよ。」


ジミンに強く手首を握られて外に連れ出された私とテヒョン君。


クーラーの効いた店内と太陽とコンクリートで反射した熱がむわっと込み上げる外に眩暈がしそうだった。


TH「…離せよ。…勝手にどっか行ったくせに…今頃なんなんだよ。」


テヒョン君は強くジミンの手を振り払って、どこかに消えていってしまった。その瞳はすごく冷めていたのに、私にはどこか泣いているように見えた。


JM「…チッ…はぁ」


舌打ちをして大きく息を吐くジミン。


『ねぇ、そろそろ離してくれない?』


まだ尚きつく手を掴んでいるジミンに、そう声をかけるとハッとしたように手を離してくれた。


JM「あ…ごめん。」


話された手首にはまだはっきりとジミンの手形が残っている。


JM「…どっか、入ろうか。」


今度は適当に見つけたカフェに2人で入る。落ち着いた雰囲気のお店だ。

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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時

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