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JM「何あれ?態度悪すぎじゃない?」
基本的に礼儀正しくいい子ちゃんなジミンが眉を顰める。
『ねぇ、ジミン。私ここやだ。出よ。」
JM「え…いや、いいけど。いつものAなら私には関係ないって言うのにどうしたの?」
一応ここは韓国の大都市、しかも駅前ときたらあまり治安が良くないのはいつものこと。が、今回は関係あるから逃げたい。
アイツらは注文の際、私達の席の前を通るはずだ。
その前にここを出ないといけない。見つかったら絶対面倒臭いことになる。
JM「じゃあちょっと待ってよ。急いでポテトとコーラ飲むから。」
意外とがめついジミンがすごい勢いでポテトとコーラを口に入れ始める。
『いや、あとで私がコーラとポテト別の店で奢るから!お願いだから早く出たい。』
JM「…やっぱりA、今日おかしいよ。なんかここにいると都合悪いことでもあるの?」
心配そうな目で見つめてくるジミンだが、今だけは早くしてくれ、切実に。
『いや、あとで全部説明するから!早く!』
私の焦り具合を見てしぶしぶと言った様子で食べかけのポテトとコーラを片付け始める。
JM「あ〜、勿体無い。」
名残惜しそうにするジミンの背中を押してとにかく出口へ向かう…が、一歩遅かった。
「あれ〜?昨日のおねーさんじゃん?昨日はどうもありがとうね。」
ありがとう、ね。もちろん嫌味なのだけれど。
テヒョン君はといえば、一瞬こちらを一瞥すると、また自分は関係ないと言った様子で目を瞑った。
JM「…お前ら何なの?急に絡んできて。俺たちもう出たいんですけど?」
ドス黒いオーラを出したジミンが私を後ろに隠す。
「うわぁ、怖い。おねーさんやるじゃん。かっこいい彼氏捕まえてさ笑笑。テヒョンにこの人にやることやってんなぁ笑。」
金髪がそう言うとみんな同意するように下品な笑い声をあげた。
JM「あ?何のことだよ、ふざけてんな、クソどもが。てかとにかく通せよ。」
ジミンが腹の底から湧いたような低い声を出す。そう、ジミンは基本的には礼儀正しいんだ。基本的には。ストッパーが外れると人が変わったようにヤンキーになる。
しかも、これはまずい。一年に一度のガチ怒りだ。
「あぁ?おにーさん、舐めてんの?こっちは数もあれば、力もあるけど?」
JM「はっ笑。まとまってとかカッコ悪笑。負ける気しないけど。」
ジミンと金髪が至近距離で睨み合う。まずい、これは想定していた最悪の事態だ。
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時