13 弟 ページ14
「っはぁ……はぁはぁ…」
ようやく目を覚ました頃には汗で服がべっとり肌に張り付いていた。
窓から外を見るともう日が落ちている様だ。
枕元のスマホにてをのばす。
「9時…か。」
汗をかいたからかなどの異様な渇きを感じた。
そういえば…ソヨンさんが夕飯用意してくれてるって…言ってたっけ。
こんな夢の後、食欲は全くなかったが、とりあえずリビングに降りる。
まだ慣れないキッチンで水を汲む。自分の手が細かく震えていて、自分の弱さにまた嫌になった。
〈ピンポーン〉
こんな時間に誰だろうと思い、急いで玄関へ向かい、オートロックの扉を開ける。
「こんばんはー!…あれ、オネーサン誰?テヒョンの新しい姉貴?…へぇ、今回はまた普通だね。テヒョン、新しいおねーさん持ち帰ってメチャクチャにしてもいい?」
そろいにも揃ってみんな髪色が蛍光色。テヒョン君は赤髪の子に肩を支えられてなんとか立っている状況だった。
見るからに危ない人たちで本来街中で見たら足早に通り過ぎるタイプの人たちだ。
TH「勝手にすれば?…俺には関係ない。…てか眠いから早く帰ってくんない?こいつも持ち帰っていいから。」
「うわぁ〜テヒョン最低〜!おねーさんが可哀想じゃん。」
派手な化粧の巻き髪の女が憐れむような目で私を見てくる。なんなんだ、こいつらは。
テヒョン君を見ると、顔が赤く、頬が腫れていて、切り傷のようなものができていた。
『え、テヒョン君、その傷どうしたの?』
「あぁ〜これ?前にテヒョンに寄ってきた女がいて、適当に遊んだら、そいつ彼氏がいてさ。殴られて挙げ句の果てにハサミ振り回されちゃってさ笑。あの時のテヒョンは傑作。驚いてる顔初めて見たわ笑笑笑笑。」
代わりに金髪の男が答える。なんなんだろう、この人たち。別に見た目に偏見とかは特にない。パパも一歩間違えたら、反社みたいな雰囲気出てるし、ジミンもつい最近まで派手髪に革ジャンとか着てて一歩間違えなくてもヤンキーだった。
でも2人はすごく暖かい。だけど、この人たちは仮にも自分の友達が危険な目にあったのにケラケラと笑っている。
『すみません、早く帰ってもらえますか?』
思ったよりも冷たい声が出た。
「は?お姉さん、舐めてんの?テヒョンの姉さんだからって別に手加減しないけど。てか所詮他人だし笑笑」
1人がそういうとみんなが笑い出した。
『いい加減にしてください。警察、呼びますよ。』
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蒼色(プロフ) - ななさん» ななさん、こんにちは。そうなんです笑。ちょうど半日ぐらい違って皆さんが読みやすい夜に投稿ができないことも申し訳ないです💦続編でも是非よろしくお願いします! (8月26日 0時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - カナダにいらっしゃったんですね…‼︎なんとなく時差はあるのかなと感じていました笑。続編もお供させてください!笑笑笑 (8月25日 23時) (レス) @page50 id: 3dac742d50 (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - asさん» asさん、こんにちは。そんな日課の一部にしてくださるなんて嬉しすぎて感激です。続き今アップしました。このお話を読んでくださりありがとうございました。 (8月25日 23時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
as(プロフ) - 前作からお話読ませていただいてます!最近は朝起きてからと夜寝る前にこのお話読むのが日課でした…。続編を今か今かと待ちわびてます (8月25日 21時) (レス) id: ca05a930ec (このIDを非表示/違反報告)
蒼色(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん、こんにちは。そんなこと言っていただけるなんて嬉しいです。続編も是非是非よろしくお願いします! (8月25日 21時) (レス) id: 3f04ad914f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼色 | 作成日時:2023年8月17日 0時