146.招かれざる客。 ページ3
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遠くで父上と信が何かを話している声が聞こえる。
いつもなら、あっちに行ってと父上を追い払うのに、今日は私の方が向こうに行っていなさいと言われた。
「騰さん、信は何しに父上を訪ねてきたんですか？」
「殿に修行をつけてくれと言っているようだったが」
「父上に修行を？」
バシャバシャと水飛沫を上げて騰さんは私の周りを泳ぐ。
お風呂で泳ぐなと子供の頃に怒られなかったわけ？いつもいつも優雅に泳いで…。
そもそも大事な話に副官である騰さんは参加しないといけないと思うけど。
「Aも泳いで見るか？」
「いえ、結構です。女の私には隠すべき部分が多いので」
「何を今さら。Aの体など見飽きたと言うのに」
「誤解を招くような言い方やめて下さい！騰さんにはまだ全部見せたことありません」
「まだ、と言うことはこれから先見せてくれると言うことだな」
「それどんな解釈ですか！」
演習後は騰さんや副官である人達とお風呂で汗を流すのが日課。初めてここに来た時は赤の他人に、しかも全員男性のこの現状に裸を見せるなど信じられないと拒絶していた。でも、父上曰く「ここではそれが普通なんですよ」と言われたら従うしかない。
今では抵抗なく、もちろん裸を見せないよう配慮しつつも当たり前のようにこうしているとは…。自分の適応能力の高さを誉めたい。
「なんか揉めてませんか？」
「天下の大将軍に修行をつけて欲しいなどと言う信に、他の副官達は納得いかないみたいだな」
「失礼ですもんね…。ん？もしかして騰さんこの距離で会話聞こえるんですか！？」
「聞こえると言えば聞こえるが、聞こえないと言えば聞こえない」
「どっちなんですか！」
相変わらず騰さんとのやり取りは意味不明。
いつも私がツッコミ役。
「A、騰ばかり構ってないで私も構ってくれませんかァ？」
「父上、信との話は？」
「ええ、つきました。これから、童信を連れて出掛けます。Aもついて来なさい」
父上の後ろにいる信と目が合うと、信は真っ赤な顔をして私から目を逸らす。
「童信にはAの裸は刺激が強いようですねェ。見えないように私が隠してあげますからこちらに来なさい」
手を引かれ抱き締められた先は父上の腕の中だった。直に肌が触れあえば、気持ちも自然と高ぶる。
それは父上も同じみたいで「出掛ける前に…私の部屋に寄りましょうか」と頬にキスをされた。
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caho(プロフ) - このような最高の作品を生み出してくれて本当にありがとうございます！！王騎将軍と騰将軍が大好きなので嬉しいです！騰との夢小説も読みたいです！成人済みですので大人向けめちゃくちゃ需要あります！！！書いていただけると嬉しいです！！ (2022年10月13日 1時) (
レス) @page36 id: 7b5b48dd3d (このIDを非表示/違反報告)
青蘭 - 初めまして。作品楽しく拝見させていただいております！王騎将軍押しなので救済ルート楽しみにしています！また5以降のパスワードを教えていただくことは出来ますか？ (2022年8月6日 11時) (レス) id: 01e5ca7667 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - manaさん» mana様初めまして。作品を読んで頂いてありがとうございます。この小説のオチは政に決まりましたので、引き続き読んで頂ければ幸いです。コメントありがとうございますね。 (2022年6月27日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - 初めまして！最近小説を読ませて頂きました。ものすごく引き込まれてドキドキしっぱなしで、最高の小説に出会えて感謝しております(;o;)私は政推しなんですが、4以降が今パスワードがかかっているので、続きが見たくウズウズしてます笑 楽しみにしてます‼︎ (2022年6月26日 23時) (レス) @page49 id: 1660ce1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あいさん» とうとうその時が来たね…。私も書きながら切なくなってるよ…。今まで先伸ばしにしてきたけど、やっぱり避けては通れない展開かと。続編も頑張るよ！あいさんも体調に気をつけてね！私も応援してる(#^.^#) (2019年10月3日 22時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月21日 8時
