優先。3 バジオウ×シュンメン ページ45
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シーン…と静まりかえった部屋。真向かいに座るバジオウさんは胡座をかき、私は正座の状態。
「あ、あの…バジオウさんそろそろ足が、」
「俺がいいと言うまで姿勢を崩すな」
もの凄く機嫌が悪いのは見て分かる。その原因を作ったのは私。場の雰囲気に流されお酒の勢いもあって浮気(未遂)をしようとしてしまったんだから…。
シュンメンさんにも悪い事をしたと反省してる私の額を、パシッと叩いたのはバジオウさん。
「いったぁ…何する、」
額を押さえながら頬を膨らます私の体を、バジオウさんが強く抱きしめた。
「今俺達山の民がどういう状況か知ってるな？」
「今後予想される戦いに向けて領土を拡大しているんですよね？」
「そうだ。一度戦いに出れば部族争いは互いを壊滅するまで終わらない。負ければ家族もろとも酷い扱いをうけ殺される。端和様は皆を守る為戦っているんだ。大切な者達をなくさないよう。俺もお前が、Aが大切だ。だから戦う」
首もとに唇を寄せ強く吸われれば、甘い痺れ。首筋を這う熱く湿った舌。ドキドキと胸の高鳴りが加速する。
「印…。初めて出会った時もお前に付けたモノ。俺のモノだと言う証」
王弟反乱の際に力を貸してくれと山の王である楊端和様に会いに行った時、その時初対面にしてバジオウさんに気に入られた私は、今と同じように首もとにキスマークを付けられた。
あれから数年後に、まさかバジオウさんの妻になるなんて想像もしていなかったけど…。
「っ！？ま、待って下さい！」
「なぜだ？」
「なぜだって、あの楊端和様の用件は？」
「話しは終わった。私よりもAを優先させてやれと言われたから、問題はない」
「そうですけど…。」
「嫌か？」
服の上から太股を撫でていた手が止まり、バジオウさんが私の顔をじっと見つめた。仮面下の素顔は見惚れるぐらいにかっこよくて、見慣れているはずなのに…。
未だに見つめられることに慣れない。触れられて嬉しいのに、恥ずかしくて言葉にできない。
だから私は、いつも首を振って嫌じゃないと答える。
「たまにはお前から攻めてみろと言ったが、まだまだ先の話しになりそうだな」
「仕方ないじゃないですか…、」
「わかっている。お前が恥ずかしがり屋なのは。なら、まだ俺に成されるがままに甘えていろ」
「はい…。」
近づいてくる唇に、私は目を閉じた。
好敵手。1 王賁×蒙恬(リク)→←優先。2 バジオウ×シュンメン
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まどか - 本編のほうのパスワードを教えてください。 (2022年8月3日 18時) (
レス) id: 424ebb80af (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - 唯一無二の貴方２がみたいのでパスワードを教えて下さい。 (2022年7月30日 19時) (レス) id: 42086511e3 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あおさん» リクエストありがとうございます。那貴は今まで書いたことないキャラです。大人な雰囲気があって格好いいですよね。余り感情を表に出さないキャラだと思いますが、主人公と二人きりだとデレてくれたら…そのギャップに萌えそうです笑。番外編で待ってくださいね！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。遅ればせながらbluemoon様の作品を楽しみに日々生活させて頂いております！リクエストさせてください！大好きな那貴のお話書いていただけたらな、、と思っております！是非お時間あればお願いしたいです^_^ (2020年3月5日 1時) (レス) id: 78f704a63d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - とりけらとぷすさん» 私も輪虎は書いていて楽しいキャラでもあります。無邪気で子供みたいな性格が可愛いなと想像しながら、毎回書かせていただきました。リクエストありがとうございます！番外編2の方でお話しを書きたいと思います。待っていてくださると嬉しいです(^-^) (2020年2月19日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月20日 9時
